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販路開拓で欠かせないのがWebサイトですが、中小規模の企業の場合、専任担当者が不在で、課題を抱えているケースも多いようです。サイト制作の課題と解決の方向性を探ります。
なかなか手つかずのサイトリニューアル
会社案内、商品の詳細説明やプロモーション、さらに今回の特集テーマである販売チャネルと、多様な役割を担う企業のWebサイト。個人事業主を含め、あらゆる規模の企業で今やWebサイトは開設していて当たり前の状況ではあるが「開設したまではよいけれど、リニューアルもできないまま、手つかずになっていて……」。そんな声も聞こえてくる。実際、中小企業庁の調査によれば、Webサイトの更新頻度は中小規模の企業では数カ月に1回以下といった結果が出ている。
しかしB2Cはもちろん、B2Bの購買行動においても検討段階でオンラインで情報を探す傾向が顕著になっており、Webサイトの重要度はますます高まっている。特に、いつでもどこでも、簡単にネットに接続できるスマホの浸透が、この傾向をさらに後押ししている。しかし、いざサイトをリニューアルしよう!と思っても、「どこの会社に発注すればいいかがわからない…」と悩む企業も多いようだ。
中小企業ならではのWeb販促の課題
企業の規模を問わず、IT環境の支援を事業として展開してきたニフティのクラウド事業部 事業開発部の本宿圭太氏も、特に中小企業からのWeb制作会社探しに対する悩みの声を多く聞いてきた。「中小企業の場合、知り合いのつてをたどり、制作会社を探し依頼しているケースが多い。自社の課題を解決してくれる適切な制作会社とのマッチングができていない状況にあると感じていた」と本宿氏は話す。
もともと同社が制作会社との取り引きが多かったことから「制作会社を探せるマッチングサービスを立ち上げたらどうか」とのアイデアが生まれ、2015年3月より無料でニフティが選んだ、制作会社パートナーと企業を無料でWeb上でマッチングさせるサービス「Web販促の窓口」をスタート。開始から約3カ月で、問い合わせは100件に及ぶなど、反響も上々だ。
サイト上で問い合わせをすると要望を踏まえて約3社の企業を紹介。それぞれの制作会社と打ち合わせをした後、見積もりをもらい、検討。発注先を決めて、プロジェクトがスタートとなる。この間のサービスはすべて無料。ニフティとしては、中小企業のIT活用が進めば、おのずと周辺でのビジネス拡大が見込めるとの構想があってのサービスだ。
「Webサイトをつくりたい、ECサイトを活性化させたい、スマホアプリを作りたい…など、サイト制作と一口に言っても、その背後にある課題はさまざま。真の課題を理解してくれるパートナー選びが、中小企業のWebサイト活用を促進する上では欠かせないこと」と本宿氏は話す。
対顧客、取引先、就職活動中の学生と、多様な人との接点となるWebサイト。中小規模の企業だからこそ、自ら外に対して発信できる「場」の活用可能性は大きい。
ニフティ WEB販促の窓口
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