ウェアラブルは生活者とメディアの距離を一気に縮めた
テクノロジーが発達し、メディア、サービス、デバイスの変化は目覚ましく、メディア環境は日々高速で移り変わっています。その変化をざっくりと、シンプルに「大きさ」と「距離」という2つの視点でとらえてみたいと思います。
まずは「大きさ」です。すぐに思い浮かぶのは、スクリーンの大型化。4Kテレビを購入するために久しぶりに訪れた家電量販店では、高精細な巨大スクリーンの数々にしばし圧倒。スクリーンの大型化は生活者にこれまでにない臨場感と迫力ある映像の世界を提供し、テレビの多機能化と相まって、テレビがマルチタスクメディアに変化したことに気づかせてくれます。
スクリーンの大型化の波はスマートフォンにも押し寄せています。街や電車内でゲームや動画に没頭している人を見かけるたび、スマートフォンが“見て楽しむメディア”になったことを実感します。
一方、書店で目を引くのはバッグサイズの雑誌の数々。付録のあり・なしなど、同一雑誌でも選択肢が増えています。
次に「距離」という視点です。スマートウォッチなどのウェアラブルは、「半径30cm」のメディアである携帯電話を抜いて、生活者との距離を一気に縮め、生活者とメディアが常に密着した環境をつくり出しました。また、生活者とメディアとの距離だけでなく、生活者と情報の距離にも変化が見られます。
世界でいま起こっている出来事、芸能人のプライベート、長年会ってない友達の日常生活から自分の身体の内部情報まで、遠近問わず、これまで容易に知りえなかった情報が、時間と空間を超えて生活者を取り巻いています。
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