メディア環境の変化を「大きさ」と「距離」からとらえる

共通のメディア体験を持ちにくい時代

いま、生活者は、鳴門の渦潮のような情報の渦の中に常に置かれているのです。

こうした世の中でいま起こっていることの中に発見は沢山ありますが、“あたり前”だと思っている基本的な知識の中にも発見があります。生活スタイルが多様化し、多種多様なメディアやサービスはこれまでにないメディアライフの選択肢を提示してくれますが、それは共通のメディア体験を持ちにくい時代であるということをも意味します。

これまで“あたり前”だと思ってきたメディアと生活者の関係を常に見ていないと、“あたり前”の変化に気づかないこともあります。

メディア環境研究所のメディア定点調査2014によると、1日のメディア接触時間量(東京)は385.6分。全体としてはメディア接触におけるデジタルメディアの比重は高く、それは周知の事実ですが、10代女性のメディア接触の6割強がデジタルメディアであるのに対して、60代女性は8割以上がマスメディアの接触で占めています。

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超高齢社会の日本は、高齢者の人口比率が高いといういまの“あたり前”を踏まえて基礎的な知識をとらえていかないと、見逃してしまいがちなこともあります。

例えば「テレビの視聴率って?」「radikoの聴取者は?」「大阪で一番読まれている新聞は?」「30代女性が読む雑誌は?」「スマホの所有率は?」「中吊り広告はどれ位見られている?」等々のメディアの広告ビジネスの基礎的な知識。このような“あたり前”の知識を得る為に私達が長年活用してきたのが「広告ビジネスに関わる人のメディアガイド」です。

このたび、博報堂DYグループの教科書的存在だった同書を皆様にお届けすることになりました。メディアのイロハ”がわかる同書を広くご活用いただき、メディアの広告ビジネスに関わるすべての方々とともに、これからのメディアビジネスを盛りたてていきたいというのが、私達の思いです。

企画立案、メディアプラニングなど、メディアビジネスのあらゆる場面でお使いいただけたらと願っています。

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新美 妙子
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所 上席研究員
1989年 博報堂入社。新聞局、メディアマーケティングセクションを経て、2013年4月より現職。シニア研究、ローカルメディア研究など、生活者のメディア行動研究に従事。「メディアガイド」、「メディア10年変化(M10)」を編集・刊行。


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広告ビジネスに関わる人のメディアガイド2015
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メディアガイド2015(博報堂DYメディアパートナーズ)
メディアガイド2015(博報堂DYメディアパートナーズ)

博報堂DYメディアパートナーズ http://www.hakuhodody-media.co.jp/
博報堂、大広、読売広告社の経営統合により、それぞれのメディア・コンテンツ機能を統合し2003年に設立された、他に類のない「総合メディア事業会社」。メディア・コンテンツビジネス領域において、プラニング、プロデュース、バイイング、トラフィック、ナレッジを主要な機能として駆使し、広告主、媒体社、コンテンツホルダーに対し、最適な課題解決力を提供している。

メディアガイド2015(博報堂DYメディアパートナーズ)

博報堂DYメディアパートナーズ http://www.hakuhodody-media.co.jp/
博報堂、大広、読売広告社の経営統合により、それぞれのメディア・コンテンツ機能を統合し2003年に設立された、他に類のない「総合メディア事業会社」。メディア・コンテンツビジネス領域において、プラニング、プロデュース、バイイング、トラフィック、ナレッジを主要な機能として駆使し、広告主、媒体社、コンテンツホルダーに対し、最適な課題解決力を提供している。

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