【前回コラム】「【動画あり】2015年に大ブレイク!魅惑の30歳、橋本マナミの素顔に迫る」はこちら
演技だけでなく卓越した歌唱力を評価する声も多い、関西出身の彼女の才能と素顔に迫る。
足立:『ごちそうさん』、観ていましたよ。
高畑:ありがとうございます。
足立:しゃべらない演技が絶妙で、逆にインパクトがありましたね。
高畑:最初に台本を見たとき、私のパートのほとんどが「…」だったので、びっくりしました。本当は話したくて話したくて。これまで舞台の上ではどちらかというと言葉やアクションで表現を膨らませることが多かったんです。でも台詞がなく、ただそこにいるという役は新鮮で、あの役を通じて、役者として一皮むけられたように思います。
足立:お会いしてみて、役とはずいぶんイメージが違うなと思いました。
高畑:関西人なので普段はよく喋りますよ。いつもは関西弁ですし、関東の人は会話のテンポが遅いと思うくらいに関西人です(笑)。
足立:ツッコミとボケはどちらが担当?
高畑:どちらかというと、ツッコミです。気付かずボケている時もあります。
足立:『ごちそうさん』以降、周囲の反応も変わりましたか。
高畑:そうですね。やはりテレビ、朝ドラの威力はすごいなと、身をもって感じました。テレビで知ってくれた方が、舞台にも足を運んでいただくことも増え、観てくれる人が増えているのが、すごく嬉しいですね。
足立:元々は舞台をやっていたんですよね。
高畑:舞台を中心に活動していました。両親の趣味が舞台鑑賞で、子どもの頃から週末は家族3人で舞台を観に行ったりしていました。中でもミュージカルの『レ・ミゼラブル』は小学生の頃から大好きで、当時よく歌っていました。私は「面白い」の基準が、鳥肌が立つかどうかなんですが、『レ・ミゼラブル』は何度観ても鳥肌が立ちます。
足立:芸能活動は13歳の頃から?
高畑:はい、本格的に活動をスタートしたのが、あるオーディションを受けてみて、合格してからです。そのときのオーディションでは、一緒に受けていたみんなはそれぞれダンスとか歌とか、特技があったんですが、私だけ何ひとつできなかったんです。後で聞くと一人だけできていなかった分、伸びしろや可能性を感じていただいたみたいで。今思えば、何もできないのに合格すると思っていた当時の自分の自信が理解できません。
足立:一方で、進学校に通っていたんですよね。
高畑:母からはオーディションに受からなかった時には早稲田大学の演劇研究会に入ればいいと言われていたので、できないなりに必死に勉強はしていました。
足立:しっかりされていますね。
高畑:そんなことないです。どんどんしっかり出来なくなってきましたよ(笑)100本ノックとかは嫌いじゃないですし、ガムシャラなタイプではあると思います。ただ自発的に何かをするというよりは、少し背中を押してもらってこそ、力を発揮するタイプだと思います。