ラジオ放送の多様な「聴き方」続々と 聴取環境改善へ

画像やテキストもラジオで受信

一方で、地上波のラジオでの難聴取対策として進められているのが、FM方式を利用したAMラジオの補完放送です。秋田放送、北日本放送、南海放送、南日本放送が既にFM放送を始めており、「電子ジャーの保温の際に入っていたノイズがない」、「工事現場が近くて聴き辛いのが解消された」、「音がキレイ」、「混信しなくなった」などの声が寄せられており、リスナーから好評のようです。

周波数は90~95MHzを使用するため、古いラジオでは受信できない周波数ではありますが、メーカー各社から対応する受信機やカーラジオ(ナビ)が発売されており、量販店の店頭にも並び始めています。

首都圏でも今年度内に放送を開始するために、現在東京スカイツリーにアンテナを設置中とのことで、「radiko」と並んで、ラジオ聴取環境の改善、ラジオ業界の活性化に役立つことが期待されています。

また、今年度動きがあるのがTOKYO FMが主体となって推進している「V-Lowマルチメディア放送」です。

日本のラジオとしては初めてのIP(インターネット・プロトコル)放送であり、音声信号以外にもテキストや画像など、さまざまなデータを、デジタル放送することが可能となります。いよいよ今年末ごろ、福岡を皮切りに、大阪、東京と、順次放送を開始する予定と聞いています。

2015年度はラジオ業界の動向から目が離せない1年となりそうです。

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露木 浩貴
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ ラジオ局ビジネス企画開発部 メディアプロデューススーパーバイザー
1991年博報堂入社。テレビ局、ラジオ局、中部支社などを経て、2007年博報堂DYメディアパートナーズに。テレビ局衛星メディア部を経て、2014年より現職。


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メディアガイド2015(博報堂DYメディアパートナーズ)
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博報堂DYメディアパートナーズ http://www.hakuhodody-media.co.jp/
博報堂、大広、読売広告社の経営統合により、それぞれのメディア・コンテンツ機能を統合し2003年に設立された、他に類のない「総合メディア事業会社」。メディア・コンテンツビジネス領域において、プラニング、プロデュース、バイイング、トラフィック、ナレッジを主要な機能として駆使し、広告主、媒体社、コンテンツホルダーに対し、最適な課題解決力を提供している。

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