買い物までFacebookで完結 「購入ボタン」テスト版を拡大

Facebookの「購入ボタン」は、1つの広告枠で複数の画像を掲載できる「カルーセル広告」にも対応する。テストに参画するEC制作支援のショッピファイを利用するEコマース運営会社の一部に招待メールが送られており、Facebookアカウントと連携させると、「購入ボタン」付きの投稿ができるようになる。

フェイスブックが、導入テスト中の「Buy(購入)ボタン」対象企業数を拡大した。テストに携わるEコマースサイト制作支援のショッピファイ(カナダ・オタワ)が11日、明らかにした。

「購入ボタン」は、Facebook投稿や広告から直接商品を買えるようにする仕組みで、Eコマースサイトの販促施策を変える可能性がある。従来は「商品への興味を育て、商品紹介ページへ誘引し、最終的に購入ページで決済してもらう」とステップを踏んでいたのが、商品と「出会って数秒で決済」が可能になるのだ。Pinterestでは、利用者の87%が同サービスで接した商品を買った経験を持つという。

ソーシャルメディア各社は、膨大な一般ユーザーの投稿ので、「購入ボタン」付きの投稿を目立たせたい企業に、スポンサード投稿=広告を販売し、収益増を狙う。昨年からツイッターがテストを続けているほか、ことし6月に入って写真共有サービスの「Pinterest」や、フェイスブック傘下の「Instagram」も導入を発表した。​

Pinterest上で「ジャケット」「バッグ」などと検索すると、「Buy it」ボタンが付いた、購入可能な商品の写真を表示する。スタート時には200万点の品目を用意する予定で、ユーザーは価格を指定して検索結果を絞り込める。支払いには米アップルの決済サービス「アップルペイ」か、Pinterestに登録したクレジットカードを使う。ピンタレストは、「Buy it」ボタン経由で商品が購入されても手数料を取らない。


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