1つのスポーツで、複数課題を解決する。

イヌティメットフリスビーが解決すること。

「人間とイヌが、一緒にスポーツできれば面白いですよね」
食事していた時に、乙武洋匡さんが何気なくおっしゃいました。
どんな人でもできるゆるスポーツですが、
イヌまでできるスポーツという発想はなかったので、
ただただ驚きました。
と同時に、フリスビー競技なら実現可能なのでは、
という算段も立ちました。
折しもその頃、
アルティメットフリスビーの
日本女子代表監督の森さんとの出会いがありました。

日本のアルティメットフリスビーを牽引する森さん。

アルティメットフリスビーとは、
フリスビーをパスでつなぎ、
相手ゴールゾーンまで運ぶスポーツです。
スピーディーで目まぐるしい展開が目白押しで
とてもエキサイティングな競技なのですが、
知ってもらう・見てもらう・プレイしてもらう
きっかけが中々ありません。
そこで、アルティメットフリスビーをゆるくして、
イヌと一緒にできるようリデザインすれば、
アルティメットフリスビーの普及に
つながるのではないかと考えました。
できたのが、

イヌティメットフリスビー

という競技です。

イヌティメットプレイヤーのチョコラ選手。

この競技、チーム編成は、
「人間5人、イヌ2匹」でないといけません。
かつ、イヌでないとゴールを決めることができません。
そうすると、どんなに人間が頑張っても、
最後はイヌが決め手となるので
コントロール範囲外となってしまい、
混乱が生じ、ゲームとして面白くなります。

プレイに集中していないチョコラ選手。

その絶妙な不確実性が、
ゆるスポーツならではのグルーヴを生んでいます。

実はこのゆるスポーツ、
「アルティメットフリスビーの普及」
以外の課題を同時に解決しようとしています。

ひとつは、イヌの肥満防止。
昨今日本ではイヌが太り、病気になり、
医療費がかかり、家計を圧迫するということが生じていて、
年々その数は増加しているそうです。
イヌティメットフリスビーなら、
楽しくその課題を解決できます。

もう1つは、「イヌと同じ服を着たい飼い主の欲求」
を満たすこと。
飼い主とイヌがお揃いで着られるユニフォームを
制作できないかと計画しています。
そうすると、試合中に同じ服を堂々と着られます。
また、飼い主とイヌが家族・仲間から
チームメイトという新しい関係になります。
新たな絆が生まれます。

イヌティメットフリスビーはまだ始まったばかりですが、
複数課題を解決する限りはちゃんと成長すると思います。
(あとは成長のさせ方次第です)

では、僕がふだん創る広告は、
何の課題を解決しているでしょうか。
解決しているつもりになっていないでしょうか。
意味のある課題と向き合っているでしょうか。
改めて今夜、爪を切りながら考えてみます。
親のことも考えながら。

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澤田 智洋(電通 コピーライター/プロデューサー)
澤田 智洋(電通 コピーライター/プロデューサー)

2004年電通入社。映画『ダークナイト・ライジングの』「伝説が、壮絶に、終わる。」等のコピーを手掛けながら、多岐に渡るビジネスをプロデュースしている。世界ゆるスポーツ協会代表。日本バブルサッカー協会理事長。スポリューションメンバー。義足女性のファッションショー「切断ヴィーナスショー」プロデューサー。視覚障がい者用のロボットを開発する「MAGIC STICK PROJECT」プロデューサー。日本ブラインドサッカー協会のコミュケーションプランナー。R25でマンガ「キメゾー」連載中。口説き文句研究家。著書「ダメ社員でもいいじゃない。」

澤田 智洋(電通 コピーライター/プロデューサー)

2004年電通入社。映画『ダークナイト・ライジングの』「伝説が、壮絶に、終わる。」等のコピーを手掛けながら、多岐に渡るビジネスをプロデュースしている。世界ゆるスポーツ協会代表。日本バブルサッカー協会理事長。スポリューションメンバー。義足女性のファッションショー「切断ヴィーナスショー」プロデューサー。視覚障がい者用のロボットを開発する「MAGIC STICK PROJECT」プロデューサー。日本ブラインドサッカー協会のコミュケーションプランナー。R25でマンガ「キメゾー」連載中。口説き文句研究家。著書「ダメ社員でもいいじゃない。」

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