どうも、博報堂ケトル橋田です。
前回は「“笑える”カンヌ受賞作!」というテーマでお届けしましたが、今回はInnovation Lionsグランプリをとった、“what3words”について。受賞式後、すごそうだぞ、でもちゃんと把握できていないかも、と思い、色々な人にヒアリングしたり、自分で調べたりしたことをシェアします。
What is “what3words”?
3m×3mごとに住所をつくる
地球を3m×3mで分割して、57兆個の住所の辞書をつくっています。1つ1つの住所を3つのワードの組み合わせでランダムに定義しています。近くの住所ではなるべく同じ言葉が入らないようにすることで、すぐにわかるようにしているのでしょう。
位置情報の数字よりも、3ワードの方が覚えやすい
これについてもちゃんとリサーチされています。感覚的にも、3つの単語の方が覚えやすい気がします。例えば「N35°40′52.62″,E139°45′57.93″」とかって覚えにくいですよね。
東京オリンピックでも活用できそう
住所が整備されていない国での活用はもちろんですが、3m×3mのピンポイントで指し示すことができることは都会にとっても意味があります。住所は土地の場所が大きければ、大きいほど、マップ検索した後に大雑把にピンが置かれてしまいます。でもこれを使えばエントランスなどの正確な位置を指し示すことができます。
東京オリンピックで日本にやってくる外国人にとっては、日本の地名よりも、3つの単語の掛け合わせの方がわかりやすい。スタジアムの入り口をピンポイントで指し示してくれて、そこにこの3ワードがあれば、ここでいいのだ、とわかりやすい。もちろん、小さな商店やレストランでも活用することが出来ると思います。だからこそ、このアイデアはすごくユニバーサルなのだと思います。
examples.moral.discrepancy
例。モラル。矛盾・・・ムムム。
最後に、興味を持たれた方は、ぜひ公式サイトも。
http://what3words.com/
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