日本オラクルは6月30日、メディア関係者を集めた「2016年度戦略説明会」を開催した。
同社が今年10月で30周年を迎えるにあたり、登壇した杉原博茂代表執行役社長兼CEOは「30周年を迎えた今、来期からを第2の創業期と捉え、新しいチャレンジをしていく。ラリー(ラリー・エリソン会長兼CTO)からも、『新しいことをやってくれ」と言われた」と話した。
同社では杉原氏が社長に就任をした昨年より「No.1 in Cloud & the Most Admired(称賛される)Company in the Industry」のスローガンを掲げ、「クラウドでナンバー1になる」ことを標榜してきた。2016年度は、この方針をさらに進めた戦略として、「POCO(ポコ:The Power Of Cloud by Oracleの略称)」が最重点施策として発表された。
「POCO」戦略は、①SaaS/PaaS/IaaS事業の拡大、②システム事業の拡大、③エンタープライズ営業の強化、④地域ビジネス成長に向けた支社体制の再編と拡充から成り、この戦略実現のため、組織の改編も行われた。さらにクラウド・ビジネス成長に向け、特にSaaSの営業・顧客サポートなどの人材を新たに200名規模で採用を予定しているという。