ニューバランスは1日、世界全体でのマーケティングに用いる新たなコピー「ALWAYS IN BETA」を発表した。ニューバランスジャパンの鈴木健マーケティング部部長は、「『ALWAYS IN BETA』は『常にベータ版（試験版）』という意味。アスリートとニューバランスの成長にはゴールがなく、ずっと進化を続ける、という意図を込めた」と話す。
ニューバランスジャパンは7月1日、都内でプレス向けにグローバルでのマーケティングコンセプト「ALWAYS IN BETA」を発表した。会場は、競技場のトラックのようにデザインされ、2016年春夏シーズンの新商品の商談会も合わせて行われた。
同社は昨今、野球やテニス、サッカーなどスポーツ選手向け商品を相次いで発表しており、ライフスタイルブランドからスポーツブランドとしての存在感を高めようという狙いがある。今後、中長期的に「ALWAYS IN BETA」を軸としたマーケティング施策を投下する。コピーの策定ほか、施策の企画制作は米広告会社アーノルド・ワールドワイド（ボストン市）が担当する。
日本では、テレビCM「The Storm」編を8月、「世界陸上・北京大会」の開催に合わせて放送する。ランニング中の女性がメインキャラクターで、息を切らせてくじけそうになると嵐が巻き起こり、風の中をさまざまなアスリートが駆け抜けていく。嵐が過ぎ去ると、女性は力を取り戻し、再び走り始めるといった内容だ。
「スポーツ選手の消費市場は成熟しているので、売り伸ばしのためには、生活におけるスポーツの意義をどう伝えるかがカギだ。そこで、女性層が重要な存在になる。女性はスポーツをうまく生活に取り込み、新たな楽しみ方を見出す方が多い。ランニングやスタジオヨガなどが好例だと思う。ライフスタイルブランドとして培った強みをスポーツカテゴリーで生かす上で、大切なターゲットになるだろう」（鈴木氏）。
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