先輩から後輩へ伝えたかったこと。

つぎに、貪欲であること。
チャンスを貪欲に掴みとりにいく。
僕は会社に入ってから、
すごい人たちに出会いました。
当たり前ですが、すごい人たちは、
僕に会いに来てくれたりはしません。
だから、選抜制の研修に申し込み、
課題を提出する。そして、その上で、
何としても受けたいと手紙まで添える。
どうしてそこまでするのと言われるけど、
どうしてここまでしないのかと思う。
とことんやる。貪欲に。
やりたいと心から願っている人に、
人はやらせてみたくなるはずだから。
どうせ自分はと遠慮しているうちに、
誰かがぜんぶ持っていってしまう。

そして、誠実であること。
違う立場の人の門戸を開くには、
誠実な気持ちで会いにいくしかない。
ごくまれに。仕事をしている中で、
他社の方や一緒に仕事をしている方に、
偉そうに乱暴に接する人がいるけど、
もってのほかだと思う。論外。
ときには年齢を忘れた方がいい。
知らないことを知っている人は先輩。
そう思えたらまだまだ伸びることができる。
経営者に。編集者に。アーティストに。映画監督に。
違う仕事に就いた先輩後輩も。
パパやママになった友人たちも。
みんなまったく違う生き方、
働き方で社会に向き合っている。
僕たちが学ぶべき人はやまほどいる。
だからこそ誠実な気持ちで会いにいく。

素直で貪欲で誠実な人。
まずは自分自身が、
そうありたいと心から思います。

自分の信念を見つけてほしい。

海外賞に国内賞に、
賞は増え続けている。
賞を獲ったからといって、
生き方までは示してくれない。
他人と賞の数を比較したって、
もはや安心できる訳でもないと思う。
だからこそ差別化ではなく本質化。
自分はなぜ働くのか、
なにをできるのか、
なにをしたいのか。
なにを善しとして、
なにを悪しとするのか。
自分自身を掘りつづけるしかない。
自分なりに仕事を定義してみた方がいい。
自分の信念を言葉にしてみた方がいい。
自分を突き動かす言葉を見つけた方がいい。

もしかしたら他人から、
からかわれたり、けなされたり、
笑われたりするかもしれない。
それがどうしたと思おう。
自分の進む道は、
自分で決めた方が、
何百倍も生きている感じがするから。

次ページ 「僕の場合。広告の仕事とは、」へ続く

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