日本マイクロソフトは2日、新社長就任会見を都内で開催した。同社の新年度が始まる7月1日付で副社長の平野拓也氏が代表執行役社長に、樋口泰行氏が代表執行役会長に就任。平野新社長は「変革」というキーワードを掲げ、新年度の経営方針をプレゼンテーションした。
マイクロソフトの米国本社では2014年、サティア・ナデラ氏がCEOに就任して以降、様々な施策や変革が行われている。一方で、今年はビル・ゲイツ氏がマイクロソフトを創設して40周年、日本法人の設立が30周年、現社名に変更してから5周年という節目にあたる年でもある。
平野社長は自身のミッションとして、「『革新的で親しみやすく、喜んで使ってもらう』という創業時の理念が失われ、保守的な体制になってしまったタイミングがあった。私の役割は再び、革新的な体制に戻すこと」としている。
平野社長は2005年に入社。エンタープライズビジネスを長く手掛け、2011年から約3年間、Microsoft Central and Eastern Europeのゼネラルマネージャーを務めた経験もある。英語が堪能だという利点を活かし、「日本のユーザーのニーズを本社に理解させる」「日本を本社に今以上にアピールする」と宣言した。
また、樋口会長も新経営体制を全面的にサポートする。会長職の役割と重点活動分野について言及した。「外資系の日本法人が日本でビジネスをする上では、リレーションシップが非常に大事。一企業市民として日本という文脈のなかでWin-Winの関係を築けなければ一流とは言えない」とし、今後は(1)お客さまとの、会社対会社の関係強化(2)新たな戦略的パートナーシップの構築(3)ナショナルアジェンダへの貢献(4)人材育成の強化、以上4点に注力していくと語った。
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