――日本のエージェンシーにとっても、カンヌは世界の広告界に対する重要な発信の場となっている。ADKとして、いま世界に向けて発信したいこととは。
社長就任時より「コンシューマー・アクティベーション」というスローガンを掲げ、従来の広告会社の仕事に留まらず、消費者を動かすことをゴールに、またそこまで責任を持って、統合型のコミュニケーションを実践してきた。
カンヌの場でも、当社のこの姿勢、そして実績をアピールしたい。
同時に強みである、アニメをはじめとしたコンテンツ事業の海外進出を力強く進めたい。
昨年12月には、海外へのコンテンツ輸出を得意とするディーライツに出資し子会社化した。同社が持つノウハウを活かして、従来ADKが得意としていた中国を始めとするアジア圈はもちろん、今後は北米市場への進出も視野に入れている。
日本は2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が控えている。世界から日本に注目が集まる、この好機を活かすべく、3〜5年の間に世界におけるADKのプレゼンスを高めていきたい。
――海外進出にあたり必要な人材とは。
日本は今後、人口が減少に転じ、経済活動がシュリンクする可能性も否めない中で、クライアント企業は海外進出に焦点をあてている。
こうしたクライアントの意識の変化に対応するには、パートナーである我々の側にも、グローバルスタンダードを理解した人材が必要だ。まずはマネジメント層を中心に、海外ビジネスの経験がある人材を社内で育成すると同時に、社外から迎えることも考えていきたい。
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