ヴィレヴァンの「棚作り」~ストーリーを売る、気分を売る

勝負は、本を読まないひとの気持ちになれるかどうか

「目的買い」と「衝動買い」。狙うのは「衝動買い」。

きっかけは、どんなに不純だってよいではないか。

書店は知的な雰囲気を守り、騒いだり盛り上がったりすると白い目で見られる。
レコードショップもまた知的で音楽に対する教養がないと、いまいち楽しめない。
「そんなことないよ」というお店ももちろんあると思うが、やはり少数派だ。

本や音楽を楽しむためには、自習・予習がある程度必要で、わたしのようなめんどくさがりの人間は、予習なしで、本や音楽との出合いを気軽に楽しみたいと思ってしまう。

ここにはニーズが眠っている。
本は本好きのための、音楽は音楽好きのためのものにしておくのは、もったいない。

「本や音楽」を自由に解放させるとともに、お客様には出会いの場を提供する。
“出会い系本屋”ヴィレッジヴァンガード。

ポイントは、音楽や本を読まないひとの気持ちになれるかどうか。
データだけでは読み取れないニーズ、ここを開拓したい。

ニーズに応えるのはもちろんのこと、その先にある潜在的ニーズをあらゆる手段を駆使して顕在化させていくことが、今後のヴィレッジヴァンガードのポイントになっていくであろうと私は考える。

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関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)
関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)

ヴィッジヴァンガード営業企画部リーダー。1999年ヴィレッジヴァンガード下北沢店に勢いで「入社したいんですけど」と言ってしまう。清貧の思想で薄給に耐えながらも、下北沢で文化発信の一端を担う。
その後「3カ月以内に売上改善できなければ閉店する予定だから」と言われながら横浜ワールドポーターズ店で店長デビュー。馬車馬のごとく働いて3カ月後には全国最下位の店舗を全国トップへ。ここでだいぶ寿命が縮まる。以後、仕事のブレーキが壊れたまま、下北沢店店長、自由が丘店店長をはじめ、主要首都圏店舗の店長を歴任する。
2006年から首都圏のエリアマネージャー、2011年震災後、東北エリアマネージャー。現在、本部にて、ヴィレッジヴァンガードのノウハウをまとめるプロジェクトのリーダー。最近では、他社の企業内研修やイベントでのPOPライティングセミナーの講師も務める。
ウェブサイト http://www.village-v.co.jp
Twitter https://twitter.com/vgvd
Facebook https://www.facebook.com/VillageVanguardOnline

関戸康嗣(ヴィレッジヴァンガード 営業企画部リーダー)

ヴィッジヴァンガード営業企画部リーダー。1999年ヴィレッジヴァンガード下北沢店に勢いで「入社したいんですけど」と言ってしまう。清貧の思想で薄給に耐えながらも、下北沢で文化発信の一端を担う。
その後「3カ月以内に売上改善できなければ閉店する予定だから」と言われながら横浜ワールドポーターズ店で店長デビュー。馬車馬のごとく働いて3カ月後には全国最下位の店舗を全国トップへ。ここでだいぶ寿命が縮まる。以後、仕事のブレーキが壊れたまま、下北沢店店長、自由が丘店店長をはじめ、主要首都圏店舗の店長を歴任する。
2006年から首都圏のエリアマネージャー、2011年震災後、東北エリアマネージャー。現在、本部にて、ヴィレッジヴァンガードのノウハウをまとめるプロジェクトのリーダー。最近では、他社の企業内研修やイベントでのPOPライティングセミナーの講師も務める。
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