障害者と健常者の壁を、スポーツでぶっ壊す。

インクルーシブスポーツの開発。

以前もご紹介した通り、
ブラインドサッカーというスポーツがあります。
特徴は大きく3つあります。

  1. アイマスクを装着する
  2. “Voy!”というかけ声を出しながら衝突を避ける
  3. 鈴の入ったボールを使用する

こちら、僕らがいきなりやれと言われてもなかなかできません。
目隠しして走るのは、かなりエクストリームなのです。
めちゃくちゃ怖いです。
そこで、世界ゆるスポーツ協会のスポーツクリエイターである
堀田高大くんは考えました。
「初心者でもできる、ゆるブラインドサッカーを発明できないか」
ブラインドサッカー一般体験会に潜入した堀田くん。
ある事に気づきました。
みんな衝突を避けるために、両手を目の前に掲げながら、
ゆっくりと進んでいたのですが。
その光景を見ながら堀田くんはそっと呟きました。

「まるでゾンビじゃないか」

手をだらんとさせながらウロウロする人たち。
確かにその姿はゾンビに酷似しています。
それならばと堀田くんが考えたのが
「ゾンビサッカー」というゆるスポーツです。

zombie

特徴は3つあります。
(先ほどのブラインドサッカーのそれと比較してみて下さい)

  1. ゾンビマスクを装着する(目は見えない)
  2. お互い「あ”—」とか「う”—」とかゾンビのごとく呻く
  3. 「きゃああああ」という人の悲鳴が聞こえるボールを使用する
ゾンビマスク

※実際には全員ゾンビマスクを装着してプレイします。

実はゾンビサッカーは、
ブラインドサッカー選手たち(視覚障害のある選手)
と一緒に創っています。
彼らがスポーツとして楽しむことができるか。
健常者といい勝負ができるか。
そんな観点を大事にしています。
すると、老若男女関係なく、
誰もが楽しめるスポーツができあがります。
先ほどのライターやマッチと同じ発想です。
障害者起点で考えると、
みんなのものが生まれるのです。
凄い魔法だと思いませんか?

次ページ 「イモムシラグビー」に続く

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澤田 智洋(電通 コピーライター/プロデューサー)
澤田 智洋(電通 コピーライター/プロデューサー)

2004年電通入社。映画『ダークナイト・ライジングの』「伝説が、壮絶に、終わる。」等のコピーを手掛けながら、多岐に渡るビジネスをプロデュースしている。世界ゆるスポーツ協会代表。日本バブルサッカー協会理事長。スポリューションメンバー。義足女性のファッションショー「切断ヴィーナスショー」プロデューサー。視覚障がい者用のロボットを開発する「MAGIC STICK PROJECT」プロデューサー。日本ブラインドサッカー協会のコミュケーションプランナー。R25でマンガ「キメゾー」連載中。口説き文句研究家。著書「ダメ社員でもいいじゃない。」

澤田 智洋(電通 コピーライター/プロデューサー)

2004年電通入社。映画『ダークナイト・ライジングの』「伝説が、壮絶に、終わる。」等のコピーを手掛けながら、多岐に渡るビジネスをプロデュースしている。世界ゆるスポーツ協会代表。日本バブルサッカー協会理事長。スポリューションメンバー。義足女性のファッションショー「切断ヴィーナスショー」プロデューサー。視覚障がい者用のロボットを開発する「MAGIC STICK PROJECT」プロデューサー。日本ブラインドサッカー協会のコミュケーションプランナー。R25でマンガ「キメゾー」連載中。口説き文句研究家。著書「ダメ社員でもいいじゃない。」

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