マーケティングソフトウェアと関連ソリューションを提供するマルケトは事業拡大を見据え、東京・六本木ヒルズにオフィスを移転。7月14日、新オフィスにて報道関係者を集めたラウンドテーブルを開催した。
ラウンドテーブルには、マルケト日本法人の代表取締役社長である福田康隆氏の他、米国から来日中のMarketo本社・ワールドワイドセールス&オペレーションズ担当のエグゼクティブバイスプレジデントであるスティーブ・ウィンター氏も参加をした。
スティーブ氏はワールドワイドでのマルケトのビジネス概況に言及。「現在、約4000社に導入され、2014年度は対前年56%成長の約180億円の売上を達成し、ビジネスは順調に成長をしている」と話した。
また「マーケターを対象にした調査の結果、マーケターの79%が顧客のエンゲージメントを深め、ロイヤルティを高めるためにはテクノロジーの活用が不可欠と考えていることがわかった。マーケティングテクノロジーの市場はますますの拡大が期待される」と今後の展望を話した。
マーケティングテクノロジーの市場には多くの企業が参入しているが、他社との違いについてスティーブ氏は「マルケトが提供しているのは、エンゲージメントマーケティングプラットフォームであり、その点が他のマーケティングオートメーションツールとの違いと考えている。コンテンツとリード、オーディエンスなどのデータなどマーケティングオートメーションツールを動かすエンジンとなる部分については世界で400社以上のパートナー企業の協力に任せている。当社は顧客とのコミュニケーションの履歴・記録を蓄積し、そのデータの分析をもとにパーソナライゼーションを実現するシステムの開発に注力している点が特徴だ。またB2BとB2Cの双方に使えるシステムであることも強みである」と話した。
マルケトの日本法人が設立されてからは約1年が経過したが、国内でのビジネスも拡大。福田康隆氏は「現時点で、国内導入ユーザーは120社を超える規模に拡大。B2Bの製造業からB2Cの企業まで、多様な業種・業態の企業に導入されている。これに伴い、今年の2月より社員数も約2倍に増員している」と話した。
また成長の理由については「ポストセールス後の活動を重視しコンサルティング、サポートを担う社員を多く採用して導入後の支援を行ってきたことでユーザー企業の満足度を高めることにつながり、さらなる新規ユーザーの拡大につながったのではないかと考えている」と説明。
ユーザー同士の交流を目的とした「ユーザー会」も積極的に開催していく方針で、これまではトレジャーデータ1社だったユーザー会幹事企業にビズリーチ、グロービズが新たに加わり、さらに規模を拡大して実施の予定だという。
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