日本を、逆成長させたい。

思い出のクリエーション。

僕が勝手に描いている、日本の幸せモデルがあります。
「思い出大量生産、思い出大量消費。」
です。もうモノはいらない。金も最小限でいい。
その代わり「思い出(コト)」を
お互いに提供し合う状態を生み出したい。
なぜならニーズがあるからです。
そこにはまだフロンティアがあるからです。
超ベタな話でいうと、
CDや音源データは売れないけどフェスに行く人急増中とか
そういった類の話です。
思い出と思い出の「コトコト交換」を、
一度国民総出で本気で実践すると
状況や価値観が変わる気がするんです。
GDPという旧来的な尺度では、測れない幸せをつくる。
かといってブータンのGNHみたいな静的ものでもなく。
日本人が今まで培ってきたあらゆる技術力や
クレイジー力を総動員して、
お互いに思い出を創りあう。
それを、ゆるスポーツでもできないか、
チャレンジしたいんです。
スポーツクリエイターとして思い出を大量生産し、
スポーツプレイヤーとして思い出を大量消費するような人を、
もっと増やしたいんです。

国民一人ひとりが一つのスポーツを作って、
日本で1億くらいのスポーツが生まれたとしたら。
それぞれのスポーツを毎日体験したとしても、
27万年以上かかります。
つまり一生楽しめます。
毎日、誰かが考えた未体験スポーツをやる。
もちろんスポーツは、一つの手段でしかありません。
音楽でもいい。お笑いでもいい。なんでもいい。
思い出大量生産、思い出大量消費の流れを、
あらゆる角度から、堅実につくっていきたい。
モノやお金ではない、思い出という価値を、
本気で創造する国へ。
豊かさや精神性の先進国へ。
逆成長する国へ。
必要なのは新国立競技場のような
非日常的な箱ではなく、
日々の新たな思い出だと思うんです。
無茶な思想だと思います。
小学校時代に成績5段階中、
ほぼオール3くらいだった平凡な小市民である
一人のコピーライターの
頭の悪い戯言に聞こえると思います。
でも、既にゆるスポーツの現場では、
次なる成長のヒントが見えてきています。
少なくとも僕という個体は、
今までとは一味違う人生を過ごしはじめています。
正直、経済成長の流れに染まっていた時よりも、
心豊かに過ごしています。
これ以上は文面では伝えきれないので、
一度ゆるスポーツをプレイしに来て下さい。
一緒に逆成長しましょう。

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澤田 智洋(電通 コピーライター/プロデューサー)
澤田 智洋(電通 コピーライター/プロデューサー)

2004年電通入社。映画『ダークナイト・ライジングの』「伝説が、壮絶に、終わる。」等のコピーを手掛けながら、多岐に渡るビジネスをプロデュースしている。世界ゆるスポーツ協会代表。日本バブルサッカー協会理事長。スポリューションメンバー。義足女性のファッションショー「切断ヴィーナスショー」プロデューサー。視覚障がい者用のロボットを開発する「MAGIC STICK PROJECT」プロデューサー。日本ブラインドサッカー協会のコミュケーションプランナー。R25でマンガ「キメゾー」連載中。口説き文句研究家。著書「ダメ社員でもいいじゃない。」

澤田 智洋(電通 コピーライター/プロデューサー)

2004年電通入社。映画『ダークナイト・ライジングの』「伝説が、壮絶に、終わる。」等のコピーを手掛けながら、多岐に渡るビジネスをプロデュースしている。世界ゆるスポーツ協会代表。日本バブルサッカー協会理事長。スポリューションメンバー。義足女性のファッションショー「切断ヴィーナスショー」プロデューサー。視覚障がい者用のロボットを開発する「MAGIC STICK PROJECT」プロデューサー。日本ブラインドサッカー協会のコミュケーションプランナー。R25でマンガ「キメゾー」連載中。口説き文句研究家。著書「ダメ社員でもいいじゃない。」

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