「北陸の魅力、世界に届け」――金沢に広告業・メディアトップら1400人集結

広告界最大級のイベント「全日本広告連盟大会」が今年5月、北陸新幹線開業に沸く金沢市で開かれ、全国の広告関係者をはじめ1400人が来場しました。広告界の業界団体である公益社団法人全日本広告連盟(全広連)の主催によるもので、今年で63回目を迎えます。
この連載は、全広連と宣伝会議とのコラボレーションの一環で発行した新聞「アドバタイムズ特別号」の記事の一部を転載するものです。新幹線開業で注目される北陸経済や、金沢の広告界・クリエイティブの今を紹介します。

全日本広告連盟金沢大会

茶屋文化を今に伝える金沢芸妓によるオープニング

茶屋文化を今に伝える金沢芸妓によるオープニング

全国の広告会社や新聞社、放送局の幹部らが一堂に会する「第63回全日本広告連盟金沢大会」が5月20日から22日まで、金沢市で開かれた。全日本広告連盟(全広連)による毎年恒例のイベントで、全広連に加盟する東京、大阪、愛知など全国37の地域広告協会の会員社らが集結した。

広告関係者約1200人のほか、一般からの式典参加者200人を合わせ約1400人が来場した。

石川県立音楽堂で20日に開かれた大会式典では、広告界の向上・発展に貢献した個人や団体を顕彰する「全広連日本宣伝賞」の贈賞が行われた。「松下賞」を受賞した鈴木敏文氏(セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長)、「正力賞」の樋口久子氏(日本女子プロゴルフ協会相談役)、「吉田賞」の東英弥氏(宣伝会議代表取締役会長)、「山名賞」の鹿目尚志氏(パッケージデザイナー、アーティスト)に賞が贈られたのち、それぞれが受賞の喜びを表した。

また優れたキャンペーンを顕彰する全広連鈴木三郎助大賞は新潟日報社「防災・減災 新潟プロジェクト2014統一キャンペーン」に、全広連鈴木三郎助地域賞は最優秀賞に「『大名小学校最後の卒業式』新聞企画プロジェクト」(協賛各社と西日本新聞社)、優秀賞は「2014北海道米消費拡大CM『ごはんは、』編」(北海道米販売拡大委員会・ホクレン農業協同組合連合会)に贈られた。

記念講演では作家の嵐山光三郎氏が、金沢出身の作家・泉鏡花の作品の魅力と金沢とのかかわりについて解説した。

午後は「おもてなし体感セミナー」と題し、地元企業の工場や文化施設の見学会が行われた。

金沢での全広連大会開催は10年ぶり。北陸新幹線の長野―金沢間開業に合わせて開かれることになり、これまで準備が進められてきた。2016年は仙台市で開かれる。

次ページ 「コピーライティングは鏡花に学べ――嵐山光三郎さん講演」に続く

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