電通、医薬品専門の広告会社を買収 受注ブランドの拡大図る

電通は7月31日、医療用医薬品専門の広告会社シナジーメディカルコミュニケーションズ(シナジーMC)の買収を発表した。シナジーMCの親会社アポプラスステーションから同日付で株式100%を取得した。シナジーMCの2014年売上高は8億1700万円。8月1日付で、社長に小林球一氏(前電通ビジネス・クリエーション・センター部長)が就く。

日本国内の医療用医薬品市場は10兆円規模を目前にしている
(写真提供:Shutterstock.com)

シナジーMCをグループに加えることで、受注できる医薬品ブランドが増える。1社では、同じ疾患向けの医療用医薬品を2つ以上扱えないため。電通グループの医薬品専門広告会社には、英広告大手WPPとの合弁会社で、電通が51%を出資する「電通サドラー・アンド・ヘネシー」(東京・中央)がある。

主な事業は、病院や開業医、薬局を対象とした製薬会社のプロモーション。調査会社IMSジャパンの統計では、2014年1~12月の国内・医療用医薬品市場は、前年比1.4%増の9兆9834億円。高齢化により、市場拡大が見込まれる。


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