電通、ガーナの広告会社2社買収 コカ・コーラやMSなど扱い

電通は3日、ガーナのメディアエージェンシー2社を買収すると発表した。ガーナは2010年末に石油の商業生産が始まり、GDP(国内総生産)が増加傾向にある。ガーナ政府統計局の調べでは、14年の名目GDPは、前年比21.3%増の約312億ドル(1133億4300万ガーナセディ)。うち、通信・コミュニケーション業は約6億7100万ドル(24億4100万ガーナセディ)を占める。西海岸では新たな油田も発見されており、さらなる市場の拡大が期待される。

ガーナの首都アクラ。広告世界最大手WPP系のオグルヴィ・アンド・メイザーをはじめ、第2位のオムニコム傘下OMDや同PHD、第4位のインターパブリック傘下のユニバーサル・マッキャンも拠点がある。 画像提供:shutterstock

買収するのはアダムズ・メディアとプレミア・メディアの2社。まずアダムズ・メディアがプレミア・メディアを完全子会社化し、その後、海外本社の電通イージスを通じてアダムズ・メディアの株式59.62%を取得する。アダムズ・メディアの主要顧客企業は、コカ・コーラやマイクロソフト、フィリップスなど。

プレミア・メディアはアフリカと中東の22カ国に拠点を持つ携帯電話大手MTNグループのほか、ギネス・ガーナ・ブルワリー、コルゲート・パルモリーブなどの扱いがある。両社合算の14年売上高は約145万ドル(527万ガーナセディ)。

ガーナの人口は14年時点で2704万人。米中央情報局の推計では、インターネット利用者数が09年時点で129万7000人。また07年時点で、テレビは同年の国営放送1局を含む7局。ラジオは国営放送2局を含むFM局が86局と短波が3局ある。


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