入社時以上のやる気を引き出す
もうひとつ重要な視点が、「経営者は社員にもっと目を配るべき」ということ。学生時代にどれだけやる気があっても、企業に入社して仕事を始めた時、経営者に問題があれば多くの人がやる気を失ってしまう。従業員に、入社時以上にやる気を引き出させるのが経営者の本来の仕事だと佐山氏は考える。
「そのためには、社員がどんな風に自身の働く会社を考えているのかを常に知っていないといけません。経営が最優先すべき役目は社員を『幸せ』にすること。多くの企業がお客さまを幸せにということを宣言していますが、社員が幸せじゃない企業がお客さまを幸せにできるとは思えません。お客さまはもちろんですが、常に企業を支えてくれている現場の社員が働くことに誇りを持てるようにすべきだと思います。そのために大切なのが、社内コミュニケーション。社風も、社員のやる気も、そして企業の未来も、このコミュニケーションがカギを握っていると考えています」。
本インタビューは『広報会議』9月号特集「社内コミュニケーション 改革のプロセス」でもお読みいただけます。