ポスト40周年の取り組みがカギ
新社名ビューティーエクスペリエンスを掲げた今回のコーポレートブランディング活動の成果は、これからの活動、いわゆる“ポスト周年”の取り組みがカギを握っているといえるでしょう。
以前、モルトベーネ時代の認知度を測った際、やはり社名よりも、ヘアケアブランドの「ロレッタ」など製品の認知度のほうが高かったそうです。ミッションステートメントをダイレクトに反映した新社名をその意味とともに浸透させていくことで、採用力の向上などが期待できます。
逆にその活動を怠ってしまうと、社名と製品ブランドが消費者の中でつながらず、ブランド力を低下させてしまうかもしれません。さらに、グループ各社のアイデンティティとの接続作業ができないと、グループとしてのガバナンスが落ちる可能性もあります。
その意味でも、社内報をはじめ、今年の末にまた実施されるであろう経営方針発表会の場の活用といった、継続的なインナーコミュニケーション、インナーブランディングの取り組みが重要になってくるでしょう。
ビューティーエクスペリエンス 40周年プロジェクト
社長と外部CD、マーケティング責任者、デザイン室と広報室で展開
2013年
福井社長が佐藤可士和氏に打診
両氏の話し合いにより社名変更が決定、周年を機とするブランディングプロジェクトが水面下で開始
2014年 1月
プロジェクトの進行が社内の一部に明かされ、デザイン室と広報室が推進に加わる
2014年 12月
社員向け経営方針発表会にて、プロジェクトの全容を全社員へ告知
2015年 2月
新社名、新ロゴを発表
2015年 4月1日
社名、ロゴ、コーポレートサイトを刷新
2015年 6月3日
新製品体験型発表会「beauty experience expo」開催。一連のプロジェクトに佐藤可士和氏が参画したことが明かされる