広告から販促物、Webやパッケージなどの制作物を機能させる上において、デザインの最適化は多くの企業において課題となっています。それはデザインの発注や判断がスキルではなくセンスの問題に刷りかえられてしまうためです。そしてその問題に直面する代表例が色の判断です。色は制作物の読み手の第一印象を決めます。特に制作物の場合、間違った第一印象を与えるとそれ以上読まれることはもちろん、検討を期待することもできません。
そもそもセンスは好みではなく、例えば黄色と 黒の縞模様は蜘蛛を想起させるので危険を感じるといった記憶や知識の集積です。上がってきた色をなんとなくの好き嫌いで判断をしていると、結果の良し悪しに関わらずなぜそうなったのかがわからず、次の発注には活かしようもありません。それゆえに色を判断する際の裏付けを持つことが、目的に沿ったデザインに仕上げ、それを継続的に改善する上で欠かせません。そこで必要になるのが企業や商品自体を人格に置き換えることで、色の判断を裏付けるスキルです。明確な人格を作り上げることによって、上がってきた色に対してぶれのない判断をすることが可能になります。
そして広告や販促物でのデザインを最適化する上で、ネックになるのが色の組み合わせです。色彩学や巷で言われるカラーマーケティングは多くの場合、プロダクトを対象とした色選びを前提としています。しかし広告や販促物では、コーポレートカラーが決まっている、ボディコピーは基本的に黒、前期と同じ色は使えないとなどいったプロダクトとは異なる事情がいくつも存在します。さらに目的の違いからそもそも色を選ぶ際の優先順位が異なります。
一方でそうした特殊性を踏まえた判断基準を持つだけで、目的に合った色は誰にでも選び出すことが出来ます。そして裏付けをもった判断を繰り返すことによって、色を選ぶセンスも自然と磨かれます。
そこで宣伝会議では、新聞や雑誌といった宣伝物、パンフレット、チラシ、ポスター、POPといった販促物、Webやパッケージといった制作物で使用する色を裏付けを持って判断するノウハウを学ぶ「カラーマーケティング実践講座」を開講します。
開催概要
開講日
2015年08月25日(火)
講義時間
10:30~17:30
定 員
40名
講義回数
1日集中
開催場所
東京・南青山
受講価格(税別)
¥ 48,000