「自分が感動できるような仕事をすること」——Kaizen Platform, Inc. 須藤CEOに聞く

難しい仕事の中にある感動が人を育てる

——社員の皆さんに持ってほしいマインドセットや、「もっとこうなってほしい」という希望はありますか?

私自身が気をつけていて、社員にもよく話すこととしては「仕事で感動すること」です。もちろん、仕事に求められることはいろいろあると思いますが、一緒に働くにあたってはやはり仕事で感動してほしいと思っています。だから、何でもいいから自分が感動できるような仕事をしてほしいですね。極端に言えば、今の段階では感動するのであれば仕事の内容はなんでもいい、くらいの感じです(笑)。

——感動を生む要素も様々ありますが、基本的には何かに全力で取り組まないと起きないものだと思います。そこが先ほどの「予定調和を捨てる」こととつながっているように感じます。

確かに予定調和の目標の中には感動はありません。やはり、困難なことや難しいことの中に感動があります。だからこそ、「難しいこと」から退かない、あきらめないことが大切だと思います。

——自分の仕事を中心としながら、仕事に関わる方みんなにその感動を味わってほしいというのは、自身の想いが反映されているように感じます。

そうですね。自分自身、仕事に没入するタイプで、その中に感動を見つけることが多いです。また、他の人の仕事にも感動していたりします。例えば「この人のここがすごい」とか「あの人にこんなことを言わせるのはすごい」とか。そういうことが仕事の喜びの一つになっていますね。
結局、「このプロジェクト、最初は良くなかったけど、最後は本当に感動した」とか「ここまで来られるとは思わなかったな」といった感動が、リーダーシップを育むのではないでしょうか。むしろ、感動しないままでスキルやリーダーシップを伸ばすのは内発的な動機付けがなく難しいと思います。

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[マーケティング研究室]
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時代の流れがますます速くなっている昨今、求められる人材においても、そうした流れに翻弄されることなく、しっかりと考えて行動できる「マーケティング思考」が、マーケティング部門のみならず、あらゆるビジネスパーソンに求められる時代なってきている。

このコラムでは、そうした「マーケティング思考&行動」ができる人材を育成するにはどうすればいいのか?企業のトップに、人材育成について考えていること、大切にしていること、実践していることなどを聞いていく。

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