クレームが来るほど商品が売れるCMが実在する?

クレームがたくさんくるCMの商品のほうが売れる?

澤本:僕らもクレームいっぱい来るよね。

権八:来ますね~。

中村:恐らくCMってめちゃくちゃ来ますよね。

澤本:こういうことを言っているとまた来るよ。ここの番組に来るんじゃなくて、あいつらがつくったCMにクレームをつけてやろうっていう人が。

中村:Web野郎としては、Webってあまりクレームがこないんですよ。キャズムを超えると初めてくるというか。100万人とか1,000万人が見てくれるような、ある程度の塊を超えて話題になると、Webでも急に来だすんですよ。CMははじめからそこを超えているじゃないですか。

権八:見る人の数がすごいからね。

中村:だから、針のむしろ状態なんじゃないかなと。

権八:最近は昔よりもクレームする人が増えたよね。SNSも流行って。これは聞いた話ですけど、電通の佐藤由紀夫さんがクックドゥのCMをやっているじゃないですか。あれは「食べ方が汚い」とか「音を立てて食べている」とか、そういうクレームがくるらしいけど、クレームが100件ぐらい超えないと逆にもうダメみたいね。

澤本:不安になる?

権八:つまり、最初はクレームがきたら慌てていたけど、見ているとクレーム来る方が実は売上がバーッと伸びていると。それぐらい強いもの、クレームが100件ぐらいくるものじゃないとバロメーターとして物足りないと。「今回、ちょっとクレーム足りないですね」みたいな。

中村:いいクライアントですね

権八:という風に、頑張って持っていっているんですよね。その結果、すごいヒット商品になってて。毎回クレームはすごいみたいですけど。

中村:食べ方が汚いぐらい、うまそうに食べるという。

権八:そうなんだよ。ちょっと汚いぐらいが本当はおいしそうだったりね。

澤本:確かにね。食べ方きれいでうまそうなのってないよね。

権八:そうなんですよ。そのへんのちょっと生理的に刺激するというか、そのへんは佐藤由紀夫先生にいつか来ていただいて話してもらって。食欲と性欲も近いと。見てると、ちょっと変な気分になるみたいな。そこまではCMではやってないですけど。

一同:

権八:僕も実はクックドゥの初期の木梨憲武さんが出ているときに参加したんですよ。伊丹十三さんの映画『タンポポ』とか『お葬式』では、魚を骨までピチャピチャしゃぶって食べるシーンとか、有名な生卵をいったりきたりみたいなシーンがありますけど、食と性は紙一重という。何の話してるんだっけ(笑)? そういうちょっと生理を刺激するもののほうがクレームもくるけど意外と売れたりしますよね。

中村:残念ながら、お時間がきてしまいました。みなさんの質問やお便りはドシドシsuguowa@tfm.co.jpまで送ってください。「すぐおわ」Facebookページにコメントを書いていただいたものもお便りとみなして、どんどん読んでいきます! あと、Facebookページではサウンドクラウドで番組音声をアップしておりますので、そちらもチェックしてみてください!

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構成・文 廣田喜昭

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