28日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC)の本社にて、ベンチャー企業向けの協業・支援プログラムである「T-VENTTURE PROGRAM(以下、TVP)に関する説明会を行った。
TVPは、CCCグループのインターネット事業を統括するT-MEDIAホールディングスが行っている、さまざまなライフスタイル領域でサービス展開するベンチャー企業を支援するプログラムで、今回が第二期となる。
説明会にはプログラムに関心のあるベンチャー企業が参加。冒頭、T-MEDIAホールディングスの代表取締役社長 兼 CEO 櫻井 徹氏は、「第一期との違いは、T-MEDIAではなく、CCCがプログラムの主体となったこと。これにより、ネット分野だけはなく、TSUTAYAなどの店舗、データベースの活用など、すべての事業ドメインでの支援が可能となり、できる範囲が広がった」と述べた。このプログラムの特徴は、こうしたCCCの事業ドメインによるマーケティング支援である点。「資金提供など、必要であれば行うこともありますが、それよりも長期的な視点で成長を応援できる」(櫻井氏)。
その後、第一期の受賞企業7社の進捗状況について報告。ネット、店舗との連携事例などが紹介され、今後も、Tポイントとの連携として賃貸契約すると、キャッシュバックとしてTポイントが提供されるサービスもスタートするなど。
第一期の支援企業を交えたパネルディスカッションには、日本最大級の映画レビューサイト「Filmarks(フィルマークス)」を運営する、つみき 代表取締役社長 鈴木貴幸氏とクラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING by T-SITE」を運営する、ワンモア 代表取締役CEO 沼田健彦氏が登壇。
「Filmarks」は、連携することで、気になる映画のレンタル開始日になったらプッシュ通知してくれ、TSUTAYA店舗の在庫検索ができたり、オンラインレンタルしたりできるようになっている。「GREEN FUNDING by T-SITE」は、クラウドファンディングで写真集を企画。その発売記念イベントをTSUTAYA店舗で行うといった連携が始まっている。
2人は、応募のきっかけや、提携したことのメリットなどを述べた。両社とも「どのようにサービスを連携していけるのか、細かくミーティングすることができた」「異なる発想の人たちとコミュニケーションすることで、自社社員にも良い影響があった」といった点を挙げ、資金提供だけではないサポートの利点を語った。
CCCでは、こうしたベンチャー支援プログラムを通じて、生活者のライフスタイルをより充実させるサービスを増やしていきたい考えだ。
この説明会は9月上旬に、札幌、大阪、福岡でも行われる。第二期のエントリー受付の締め切りは10月2日(金)。その後、一次・二次審査を経て、12月4日(金)、渋谷ヒカリエにて、選考に残った企業のプレゼンテーションと最終審査会が行われる。
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