グーグルは9月1日付で、同社製Webブラウザ「Chrome(クローム)」で、アドビシステムズ「Flash(フラッシュ)」で制作した広告のアニメーションを再生しないなどの措置を取る。Webページの表示速度向上や、モバイル端末などの電池消費を低減するため。ブラウザの初期設定として導入され、利用者側で設定しなおすこともできる。
米ネットアプリケーションズの推計では、7月15日時点で、日本国内の「Chrome」の利用シェアは27.8%で、米マイクロソフトの「Internet Explorer (インターネット・エクスプローラー)」の53.3%に次いで2位につける。
今後「Chrome」では、検索連動型広告「AdWords(アドワーズ)」に入稿したFlash広告を対象に、「HTML5」に自動変換して表示する。一部変換されないFlash広告もあり、グーグルは「HTML5」での制作に切り替えるよう勧めている。「HTML5」は、Webページを記述する言語で、動画や音声を再生したり、グラフィックを描いたりできる機能がある。
米アマゾンは9月1日、「Amazon.com」や、同社の広告ネットワーク「Amazon Advertising Platform(AAP)」上のFlash広告の掲載を停止する。ただし、「今回の広告掲載方針の変更は、動画コンテンツや動画広告については影響しない」とした。
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