講座に通った人の「いま」
私の場合はちょっと特殊な例かもしれないので、同期の仲間についてお話しますね。
受講のために仕事を辞め、課題ではブレずにオタク道について書き続けていたオタク男子の請川くんは、宣伝会議からの紹介で編集プロダクションの編集者をしています。当然、そうなると思っていました。請川くんの真剣さが伝わらない会社なんて、あるわけがないですもの。
第二子を産んですぐに受講していたカメラマンの井上さんは、「わたしの本分は、写真を撮ることだ!」と、自分の軸を再確認して、書けるカメラマンというスタンスを確立しました。最近、新しいプロジェクトを立ち上げたばかりです。
「句読点を全角スペースで代用する」という、不思議なポリシーを最後まで貫き通した、自意識こじらせ度ナンバーワンの岡くんは、先日、ラジオCMのシナリオコンテストで入賞しました!おめでとう!
名古屋から共に通った華井さんは、時々一緒にお仕事をする、私の担当編集者でもあります。華井さんの指示とフォローアップはとても丁寧で親切で的確。彼女を困らせたくないので、私も一生懸命です。そんな華井さんは、ただいま本の執筆中。人柄って、文章に出るものなんだなあと改めて実感しました。
私もアホなりに変わったけれど、仲間も、それぞれが眩しく変わっていきました。皆の活躍を知るのが本当に楽しみで、私の励みになっています。
「やってみたいことがあったら、何でもやりなさい。それがあなたの使命なら、時間とお金はあとからついてくる」
わたしの背を押してくださったのは、師事している日本舞踊のお師匠さんです。その言葉のとおりでした。何がきっかけになって人生が動きはじめるか、すぐにはわからないもの。結果が保証されないからといって、踏み出さないのは勿体ないです。
今、迷っていて、目的もぼんやりしていて、不安なままでも大丈夫。未来の自分は、今の自分に見えていない景色を見ているはずです。
綾部 綾(あやべ・あや)
長崎県生まれ、名古屋市在住。フリーランスライター。Web、週刊誌、企業系情報誌などでニュース、コラムを執筆。「編集・ライター養成講座 総合コース」「コピーライター養成講座 基礎コース」修了生。
『編集・ライター養成講座 総合コース』
講師陣は、総合誌、週刊誌、ビジネス誌、ファッション誌、Webメディアなどさまざまな分野の現役編集長や、第一線で活躍中のライター・ジャーナリスト・作家など。多くの課題添削、実践トレーニングを通じて、現場で活躍できる編集者、ライターを養成します。