サイバーエージェントでは、企業のマーケティング担当者向けに、Webプロモーションに関する最新の事例や広告手法を紹介するインターネット広告事業のWebサイト「CyberAgent AD.AGENCY」を今年2月にオープン。本企画は、「CyberAgent AD.AGENCY」×アドタイのコラボレーション第1弾です。
インフィード広告で新規顧客が獲得できる
――日本でもっともPVを集めてきたと言っても過言ではないYahoo! JAPAN。そのスマートフォン版とアプリのトップページで、インフィード広告を採用した理由を教えてください。
矢吹:今回のスマートフォン版Yahoo! JAPANとアプリのリニューアルのポイントは、スマートフォンユーザーが最も多用する“画面をスクロールする” というアクションに最適化させるためにトップページを「タイムライン型」に変更したことです。
そのタイムライン上に広告をどう表示させていくかを考えるなかで、ユーザーの体験に一番フィットする広告としてインフィード型に行き着きました。ユーザーへの定性調査でも、インフィード広告にポジティブな反応をもらっています。
田上:従来のスマートフォン版Yahoo! JAPANにおけるバナー出稿可能な広告枠は2枠のみでした。リニューアルの話をお聞きした時は、面の数が増えることで出稿する広告主の業種や使い方のバリエーションが広がるという期待を抱いたことを覚えています。
――従来のスマートフォン版Yahoo! JAPANの広告とは、どこが違うのでしょうか。
矢吹:効果の面で、一番分かりやすい違いが出ています。インフィード広告を従来の広告枠※1と比較したときに、速報値でコンバージョン(CV)率が約1.2倍※2、クリックスルー率(CTR)が約2倍※3になったという事例が出てきています。
ディスプレイ広告全般に言えることですが、「バナーブラインドネス」という、広告が可視領域に入っても視認しない層が一定数いるなかで、インフィード型はユーザーに認知されやすいのが特徴です。
大塚:これまで広告をクリックしなかったユーザーに、しっかりとリーチできていることを実感しています。顧客獲得を重視しているクライアント様から、インフィード広告によって新規顧客が獲れるようになったとお声を頂戴しています。
正直なところ、従来のスマートフォン版Yahoo! JAPANのトップページの広告では、獲得目標単価の低い広告主が、CPAを抑えながら顧客を獲得することは、なかなか難しい状況でした。インフィード広告によって広告枠が増えたことで、ECやスマートフォンサービスなど幅広い広告主が、新規顧客獲得のために、予算に合わせて出稿できるようになったと思います。
――CPAを抑えながら、新規顧客が獲得できるのは、広告主にとって大きなメリットですね。さらに成果につなげていくために、運用面でのアドバイスはありますか?
小泉:YDNでは自社サイトに訪問した顧客にターゲティングした「サイトリターゲティング」を使用するクライアント様が多いのですが、今回のインフィード広告によって広告在庫が増えたことで、サイトリターゲティング以外での配信(自社サイトに訪問していない不特定多数の潜在層への広告配信)も効率もよくコンバージョンにつなげられています。
リターゲティング配信とサイトリターゲティング以外の配信をどう複合的に活用するかということが、今後のポイントになっていくのではないでしょうか。
矢吹:サイトリターゲティングだけで運用して、獲得数が増えずに困っている広告主は多いですよね。
インフィード広告は従来とは別の商品と言っても、ベースはYDN。インフィード広告においても、リターゲティングのみではなく、YDNが提供する多彩なターゲティング機能を的確に組み合わせて運用をするということは非常に重要だと思います。
田上:私たちはYahoo! JAPANのインフィード広告を「YDNの特性を持ったインフィード広告」という理解をしています。アカウントの構造の組み方やターゲティングのセグメント、入札の方法など、これまで培ってきたYDNの運用ノウハウを十分に活かしながら、そこにインフィードならではの要素を加えていきたいですね。
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