「ウソをつかない」ことが就活の究極のアドバイス?
権八:面接官は観察してるんですよね、冷徹に。だから丸裸にされたみたいな。僕面接は嫌でしたね・・・。あるとき、想定していない質問をされて。僕が何か火をつけちゃったと思うんですけど、某TBSというか、放送局。
澤本:全部TBSじゃないの(笑)?
権八:さっきの一発芸はフジテレビ(笑)。志望書の作文に恋愛のことを書いてたんですよ。それはかなりご法度らしくて、中年の女性の面接官に「こんなこと書いてどういうつもりなの」みたく責められて、突然バッと、「あなたにとって女性って何なの?」みたいなことを言われて。えっ!?と。一生懸命、その場でシドロモドロになりながら、「や、優しさを思い出させてくれる存在です」みたいに答えて(笑)。
一同:爆笑
権八:色々言って、その女性はずっと聞いた後に「うーん、全然わからないわ」って。僕はあぁ、落ちたと。すごい落ち込んで帰ったんですけど、「次の面接へどうぞ」と。見てるんですよ、想定外の質問をバンって投げたときの反応を見てるんですよね、そうやって。
中村:権八さんの面接、面白そうですね。
権八:いや、すごい辛かったですよ。
中村:こっちがある程度大人になって、面接官ぐらいの歳になっているから思うのは、答えなんてないじゃないですか。「あなたにとって女性って何なの?」と言われたときに。
権八:模範解答もないし。
中村:「海です」みたいな(笑)。
権八:母ですとか(笑)。シドロモドロですよ。思い出したけど、友達で就職浪人した奴がいたんですよ。その彼に「去年のアドバイス何かない?」って聞いたら、「1つ言えるのはウソをつかないことだ」と。「ウソついて自分をよく見せようとして、全部落ちちゃって、すごい後悔してる。今年はウソをつくのをやめた」と言っていて、それがすごい参考になった。僕も何聞かれても全て正直に答えよう、と。それで僕はNHKを受けたときに「番組どう思う?」って質問されて、「全然面白くないですね。1個も面白くないです」って。そしたら、「え、ちょっと待って、キミもしかしてNHK嫌いなの?」と言われて、「はい、そうですね。滑り止めです」みたいな。
一同:笑
権八:もちろん落ちましたけど。
一同:爆笑
権八:だからその会社に対して愛情があるということを伝えたうえで、ウソをつかずにやったほうがいいなって。今思うと「正直」通り越して、ただの失礼だよね(笑)。
中村:そうですね。そこで言うと、「NHKは好きなんですよ。ただ、だからこそ今の現状を何とかしたい」みたいなことを言ったら次へ行けたかもしれないけど、正直すぎたと。
権八:そういう痛い思い出もあると(笑)。ちなみにそのアドバイスをしてくれた子は日本テレビに入ったんですよ。それで電波少年とかやってましたね。ディレクターでそこらじゅう飛びまわって。今も元気にやってると思います。
中村:残念ながらお時間がきてしまいました。たくさんの珠玉のアドバイスが飛び出ました。就活を応援する番組「すぐおわ」では、引き続き、みなさんの質問やお便り、就活に関するもの、何でも構いませんのでドシドシくださいませ。メールアドレスはsuguowa@tfm.co.jp。また、「すぐおわ」Facebookページにコメントを書いていただいたものもお便りとみなして、どんどん読んでいきます! あと、Facebookページにサウンドクラウドで番組音声をアップしておりますので、そちらもチェックしてみてください!
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構成・文 廣田喜昭