以下は、各部門のグランプリ受賞作品と、日本の受賞作品。
※ブランデッドコンテンツ&エンターテインメント、クリエイティブエフェクティブネス、デザイン、デジタル、ダイレクト、フィルム、フィルムクラフト、ヘルスケアの8部門。
※イノベーション、インテグレーテッド、メディア、モバイル、アウトドア、PR、プリント、プリント&ポスタークラフト、プロモ&アクティベーション、ラジオの10部門は、「後篇」で紹介する。
【ブランデッドコンテンツ&エンターテインメント部門】
グランプリ
UNI-PRESIDENT UNI-NOODLE「HOUSE OF LITTLE MOMENTS CAMPAIGN」(ADK TAIWAN/台湾)
インスタントラーメン「UNI-NOODLE」は、シンプルな味付けで台湾の人々に長年にわたって親しまれてきたロングセラーブランド。競合商品がさまざまな調味料を使って味にバラエティを持たせるなか、同ブランドが着目したのは「食べる人の気分」。人々の気持ちに寄り添うブランドであることを表現する動画シリーズを制作した。
動画の舞台は、架空のラーメンショップ「House of Little Moments(小時光麺館)」。そこでは、店を訪れる人々の気分に合わせたメニューを提供してくれる。恋に破れた人には「心碎的滋味(Taste of Broken Heart)」、別れの言葉の代わりに「陽光佐夏威夷炒麺(Hawaii Fried Noodles with Sunshine)」…ムービーを見終わったら、Uni-Noodleのレシピサイトにアクセスすると、ビデオで紹介されていたメニューのつくり方を学ぶことができる。
レシピサイトにはたちまち好意的なコメントがあふれ、「お店が本当にあったら行ってみたい!」というユーザーの声に応えて、「House of Little Moments」のリアル店舗もオープンした。3カ月間でムービーはYouTube上で870万回再生され、商品の売上は37%増したという。
日本の受賞作品
シルバー
・NTTドコモ フルLTE「3秒クッキング 爆速エビフライ」篇(東急エージェンシー、AOI PRO.)
・テレビ東京 卓球「PLAY THE PING PONG」(電通)
・本田技研工業 UNI-CUB「OK GO: I WON’T LET YOU DOWN」(もり+モリモリ)
ブロンズ
・グーグルジャパン「アンドロイド合唱団」(電通)
【クリエイティブエフェクティブネス部門】
グランプリ
ヒンドゥスタン・ユニリーバ「Kan Khajura Station – From Dark to Connectivity」(Lowe Lintas and Partners Mumbai+Hungama Digital Services Mumbai/インド)
インドでは、全人口の7割が電気の通っていない地方で暮らしている一方、携帯電話普及率は8割と高い。そこで、ヒンドゥスタン・ユニリーバは無料のモバイルラジオ番組「Kan Khajura Station」をローンチ。携帯電話で「180030000123」をコールするだけで聴くことがでいるラジオで、娯楽の乏しい地域の人々に向けてさまざまなエンタテインメントコンテンツを提供し、番組内の広告枠でLUX、POND’S、Doveといった同社ブランドを訴求している。
ユニークユーザーは800万人。ローンチから半年で、インド北東部 ビハール州における最大のメディアチャネルに成長した。同施策は、アジア太平洋エフィー賞2015でもゴールドを受賞している。
日本の受賞作品
なし