石川県金沢市にて12日、スタートアップ企業に役立つ情報を発信する「金沢ベンチャーフェスティバル」(主催:金沢市)が開催。リリース配信会社のPR TIMES マーケティング本部 マネージャーの山村京子氏が「スタートアップのためのPR講座」と題した講演を行った。
創業期のスタートアップ企業にとって広告に多大な予算を投下することは難しい。そこで、初めて世の中にリリースする商品やサービスの認知獲得には、PR活動が欠かせなくなる。山村氏はスタートアップ企業がリリース配信をするポイントとして以下の3点を挙げた。
1点目が「意思決定し、目標を定める」こと。ゴールを決めることで、結果の成否を判断できる基準ができる。
2点目が「コンテキストを整理する」こと。どういった文脈、ストーリーであればターゲットに価値が伝えられるのかを考え、自分ごと化しやすいテーマを選択する。
3点目が「情報を開発する」こと。調査リリースやイベント・キャンペーン、動画などを活用し、興味を持ってもらいやすいフックをつくる。
現在は、デジタルメディアや各種SNSの普及もあり、生活者自身もメディア化している。そこで、山村氏は「プレスリリース自体がソーシャルで拡散される時代。タイトル付けから画像や動画の配置といった、クリエイティブの重要性が高まっている」と話し、講演を締めくくった。