社員を変え、会社を伸ばすわが社の講座活用法⑱ニューヨーカー

更新日2021.9.1 / 公開日2015.9.28

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コンテンツマーケティングの認識・理解の答え合わせ

ニューヨーカー販売統括本部販売2部部長酒井英氏

老舗アパレルメーカーであるニューヨーカー。6年前からEコマースを開始し、近年ではコンテンツマーケティングにも注力しつつある。

独学のコンテンツマーケティングが正しいか、確認するための受講

販売統括本部販売2部部長酒井英氏

1964年に誕生し、基幹ブランドである「NEWYORKER」を軸に、複数のブランドを立ち上げ、紳士服・婦人服の企画、販売を行ってきたニューヨーカー。全国の主要百貨店を中心に、多数の直営店を展開している。数年前からはEコマースやウェブマーケティングも強化。最近ではコンテンツマーケティングにも取り組み始めている。

「もともと、コンテンツマーケティングの概念は3年ほど前から気になっていました。ただ、当時はコンテンツマーケティングという名称もそれほど一般的ではなく、専門書もほとんどなかった。独学でずっとやってきて、最近ようやく専門書や宣伝会議の『コンテンツマーケティング実践講座』のようなものも出てきました。そこで、そうしたものは一通り、読んだり試したりすることにしています」と話すのは、ニューヨーカーでEコマースを担当している販売2部部長の酒井英氏。

コンテンツマーケティング実践講座に参加したのは、自らが取り組んできた「コンテンツマーケティング」の認識や理解が正しいか確かめ、もしもギャップがあれば学びの機会になると思ってのこと。

「講座で、自分の理解の正しさがわかりました。正直、コンテンツマーケティングの第一線に立つ講師の方々の話には、すでに知っていることも少なくなかった。専門家の方でもはるか前方にいるわけではないということがわかり、この分野にはまだ研究、工夫の余地が大きいと感じました。気づきがあったのは、GoogleがOOHで理系の難問とURLのみを掲載し、その解答が分かった人を入社試験に進めた求人広告の事例。人のインサイトをつかむという視点で勉強になりました」。

特に、ファッション業界はいまシーズンレス、ボーダーレス、ジェンダーレスの3レスの時代と言われ、ターゲットを「30代男性」などと安易にセグメントできない状況がある。ターゲットのインサイトによってセグメントをきり、そこに受け入れられるコンテンツを生み出す必要がある。それが、結果としてヒット商品の誕生にもつながる。

「トレンドの変化もどんどんと早くなるし、とにかく難しい業界です。ただ、その分、楽しさがあるのも事実」。今後は、講座での学びも活かし、コンテンツからメディアに気づきを与える情報の発信、ブランド価値を上げるためのコラボレーション企画、イベント展開なども行っていく予定だ。