電通とレベルファイブが合弁 米国で「妖怪ウォッチ」放送へ

電通は1日、ゲーム会社「レベルファイブ」(福岡市)と米国で合弁会社「レベルファイブ アビー(LEVEL-5 Abby)」を設立すると発表した。北米を中心に、レベルファイブが持つ「妖怪ウォッチ」や「ダンボール戦機」といったコンテンツの海外事業を手がける。出資比率はレベルファイブが51%、電通が49%で、資本金は400万ドル(約4億8000万円)。拠点は米サンタモニカ市に置く。

10月5日には、米国のアニメ専門チャンネル「ディズニーXD」で、アニメ「妖怪ウォッチ」の放送を始める。放送開始は夕方5時からで、タイトルは「YO-KAI WATCH」。同月8日~11日に開催する、米国最大のアニメ・マンガイベント「コミコン(コミック・コンベンション」(ニューヨーク市)にも出展する。

北米版のアニメ「妖怪ウォッチ」予告編。

「妖怪ウォッチ」は日本で、ゲームを発端に、アニメやコミック、玩具、映画など多面的にコンテンツ・ビジネスを行い、人気を集めた。妖怪ウォッチ関連商品で、市場規模は約1800億円(15億ドル)に上ると見られる。任天堂のゲーム機向けソフトは、これまでに750万本以上を出荷した。

北米市場でも同様に、放送後にゲーム・コミック・玩具を展開する予定。ゲームは11月6日に発売する。玩具では大手のハズブロが2016年春をめどに、劇中に登場する「妖怪メダル」などを売り出す予定で、同年内にはほかの地域にも進出する。

既存コンテンツの輸出だけでなく、グローバル市場向けに新たなコンテンツを開発し、ビジネス展開する計画もある。


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