電通、ブラジルのモバイル広告会社買収 市場は10倍に拡大

2014年のサッカーワールドカップで、コカ・コーラが行った施策。特定の製品に記されたコードと共に、大会マスコットキャラのネーミング投票を受け付けるというもの。SMSで簡単に参加できた。

電通は15日、ブラジルのモバイル広告会社ポントモビ・テクノロジア・インフォルマチカ(サンパウロ市)を完全子会社化することで合意したと発表した。ブラジル当局の承認を経て、海外本社の電通イージス・ネットワークを通じて株式100%を取得する。買収後は電通イージス傘下のアイソバーグループの1社となる。

ブラジルのモバイル広告市場は2018年までに10倍に拡大する見込み。米調査会社イー・マーケターの推計では、2014年のモバイル関連広告市場は2億4900万ドル(約300億円)だが、18年には26億7500万ドル(約3200億円)に急伸するという。「モバイル端末の接触率や利用者数は2ケタ成長を続けている。ポントモビの獲得は、電通イージスの成長を加速させる助けになる」(電通イージス・ネットワーク ブラジルのアベル・レイスCEO)

ユニリーバ「ダブ」が実施した、「7日間、鏡を見ることなく製品を使い続けてもらう」というチャレンジ企画。参加者には毎日、「鏡を見ないで」というメッセージと、美容家によるアドバイスが届けられた。

ポントモビは2007年の設立で、14年の総収入は1983万レアル(約6.2億円)。SMS(ショート・メッセージ・サービス)を使ったプッシュ型のプロモーションが得意で、顧客企業は、コカ・コーラやユニリーバ、ブラジルのビール大手アンベブなど。アンベブのビール「スコール」は16年リオ五輪の公式スポンサーでもある。


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