米ヤフーは20日、米グーグルの検索サービスの提供を受けることで同社と合意したと発表した。検索結果と検索連動型広告をパソコンとモバイル端末の双方で表示できるようになる。米マイクロソフト(MS)の検索サービス「Bing(ビング)」との併用で、MSとの契約は続行する。ことし第1四半期(1~3月)に他社の検索サービスも使えるよう更新していた。
2011年から4期連続で減少していたディスプレー広告がことし第1四半期にようやく成長転換し、3四半期続けて前年比増となった一方、ユーザー流入のためのトラフィック獲得費(TAC)も増え続けており、重荷になっている。
2015年第3四半期のTACは、前年同期比4倍超の2億2300万ドル(約270億円)に急増した。当四半期の総収入は12億2600万ドル(約1470億円)。TACを除くと10億300万ドル(約1200億円)で、前年同期比8.3%減となる。最終利益は、前年同期比で約99%減の7600万ドル(約90億円)だった。
TACは検索連動型広告が半分以上を占め、当四半期は1億1900万ドル(約140億円)。前年同期の300万ドルから40倍となった。検索広告の総収入は8億7000万ドル(約1040億円)で、前年同期比2%増。広告クリック回数は同比で5%増となったが、1回あたりの価格は2%下がった。
他方、バナーなどのディスプレー広告のTACは1億400万ドル(約125億円)で、同比2倍弱となった。総収入が5億900万ドル(約610億円)で前年同期比14%増。TACは広告の販売数、広告単価はいずれも8%増だった。
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