大御所の皆さんに聞く、“将来の夢”とは?
中村:時間も残り少なくなってきましたので、最後のお便りです。これひどいですね~。
ラジオネーム「広告代理店内定 クリバヤシ」さん
みなさんの、将来の夢を教えてください。
黒須:こんな年寄りに?
会場:笑
中村:クリバヤシさん、壇上へ。なんでこんなバカな質問を出したんですか(笑)?
クリバヤシ:今から広告業界に進んでいくということで、憧れだったりとか、いろいろ淡い期待を抱いているんですけども、荒波を乗り越えた大御所の方達は、今、どんな将来の夢みたいなものを抱いているのかなという興味がございます。
中村:聞くのも憚られるんですけど、谷山さん、黒須さんが実は内緒にしているんだけど、こういうこともやってみたいと思ってるみたいなことってあったりするんですか?
黒須:そんなにないんですけど、シンガタに入って、佐々木さんが一緒にいて、年下なんだけど彼が社長で、僕が福社長で、副社長の名刺があるんですけど、すぐ副社長はなくなって平になったんですけど、その名刺をときどき見て、ちょっといいなと思って、やっぱり社長になろうかなとか。
一同:おーっ!
黒須:そういうのはいつかあるといいなと。
谷山:やってくださいよ!
澤本:今、意外とビックリした。
権八:なんていう名前?株式会社デシュですか?
澤本:みんなデシュわからないから(笑)。
権八:黒須さんは語尾ていうかデスがデシュになるからよく聞いてください(笑)。
中村:谷山さんは?
谷山:僕は若い頃から、自分ができることで人に一番喜んでもらえることがしたいとばかり思ってたんですよ。とにかく、自分よりも他人のほうが先にある人間で。だから、僕がコピーを考えると他人が喜んでくれるみたいだぞっていうことで、31年間やってきたんですね。
31年間、僕がやることでもっと喜んでもらえることはそれ以外にないのかなって、ずっと考えてきたんですけど、結局、コピーを書くことと、また宣伝になってしまいますけど(笑)、コピーを教えることと、この2つ以外に得意なことがいまだに見つからなくって。
明日にでも、たとえば料理を作ったほうが人が喜んでくれるとなったら、料理人に転職したいんですけど、ずっとそれが見つからないので、依頼がなくなるまではコピーを書いたり、コピーを教えたりするしかないのかなぁって思っている感じで。夢でも何でもないけど、それがリアルなんだろうなと思います。
中村:かっこいい。まさにリアルが夢なわけですよ。そんな思いから生まれたこの書籍『広告コピーってこう書くんだ!相談室(袋とじつき)』。
谷山:よろしくお願いします。
権八:もう1回20秒でやりますか?
谷山:もういいです(笑)。
中村:はい、というわけで時間も押してしまいましたが、あっという間にお別れの時間になってしまいました。
澤本:僕ら的に早いと思ってるだけで、みんなは長いと思っているかもよ(笑)。
中村:あっ、そうですね(笑)。すみませんね。今日は長い時間お付き合いいただきまして、ありがとうございました~。
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構成・文 廣田喜昭