審査会の生音声を公開! ACC CMフェスティバル ラジオCM部門(ゲスト:大谷ノブ彦さん)

大谷さんは最初「なっちゃん」をグランプリに推していたが・・・?

中村:ちなみに審査は投票形式で、ブロンズ、シルバー、ゴールドなどと作品が絞られていくなかで、最終的にグランプリ一作品を選ぶわけですが、ゴールド以上の6作品を選ぶ段階でかなり議論が白熱したみたいです。ちょっとその状況を聞いてみましょうか。

ACC CMフェスティバル「ラジオCM部門」審査会音声より

大谷:やっぱりCMなので、この商品を手にしたいと思うことがすごい大事だと思って。俺は今、めっちゃ「なっちゃん」を飲みたいです。だから、僕は「なっちゃん」が実は一番グランプリだと思っています。

澤本:はい、じゃあ権八。

権八:僕も実は、先ほどの「なっちゃん」あざといんじゃないかみたいな話出ましたけど、たしかに大人が考えて、書いて、言わせてるセリフかもしれないけど、関西弁の「あんなぁ」というのも気持ちよくて、かわいらしくて。今までと違う系統で、こういうものに光を当てるのもいいんじゃないかなと。つい聞いちゃうんですよね。聞き入ってしまうというか。

大谷:熱いですねぇ(笑)。

中村:これは審査会でグランプリを決めるときの最終応援演説ですか?

権八:これはもうちょっと手前かなぁ。

澤本:グランプリ決めるより前だね。

大谷:「なっちゃん」はお子さんというか、子役タレントを使っていて、それがCMをつくる側としてはあざといんじゃないかみたいな意見があったときに、あざといとか、あざとくないより、商品が飲みたくなることが大事なんじゃないですか、みたいなことを言ってるんですけど。

澤本:でも、そういう意見を言ってほしかったから、大谷さんには。

大谷:こうやって改めて聞くと、俺コイツ嫌いですけどね。

一同:爆笑

権八:僕が笑っちゃったのは、この時点で大谷さんは「なっちゃん」がグランプリって言ってるんですよ。

大谷:全然変わりますからね(笑)。

権八:後でよく言うよと(笑)。

中村:変わってるんですね、言う事。

権八:変わるんですよ!

大谷:数時間後には全然違うことを言ってますから(笑)。

中村:早速、この話に出てきたサントリーホールディングスの「なっちゃん」、題名は「10歳男子」の実際のラジオCMを聞いてみましょうか。

2015年 ACC ゴールド受賞作

 
サントリーホールディングス なっちゃん 10歳男子 90秒

あんなぁママ、今日な、学校でな、もりくんがな、なんか聞こえへんって言ってきてな、何?って聞いたらな、プゥ~やって。ほんましょうもないねん。
今日もな、給食のときにな、もりくんな、私のおかず勝手にな、スプーンでな、ぐっちゃぐちゃに混ぜてん。そんでな、先生に怒られてん。
もりくんな、いっつも帰るときな、みなさん、さようならってお辞儀してな、ランドセルの中身な、後ろからガッバーって全部落とすねん。アホやろ。
あんな、もりくんってな、鼻から脇毛生えてんねんて、そんでな、脇にはな、鼻毛生えてんねんて。ほんでな、もりくんな、授業中もな、先生トイレーって言ってな、先生にな、先生はトイレじゃありませんって言われとってん。(グビッ)
あんな、今日な、クラスの男子がな、もりくんの好きな人の名前を発表しますって言ってな、黒板にな、なっちゃんって書いてん。そしたら、もりくんな、あんなモモンガ好きちゃうわって。誰がモモンガやねんな。それでな、あんな、私な、ちょっと泣いてしまってん。(グビッ)

NA:その気持ち、恋かもしれないね。果汁たっぷりのみずみずしいおいしいさ、なっちゃん。


権八:素晴らしい。

澤本:また泣いちゃった。

次ページ 「ラジオCM部門のグランプリは「Beer-lingual」!」へ続く

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