ラジオCM部門のグランプリは「Beer-lingual」!
権八:なっちゃん、僕と澤本さんはずばりグランプリに推していました。偶然なんですけどね、みんなバラバラに投票するので。
澤本:審査委員長はこれって言えないんですよ。でも、僕はずっとこれだと思っていて。なぜなら聞くたびに泣くわけ。
権八:そうなんですよね~。これ、やっぱりウルっときちゃうんですよ。
中村:魅力はリアル感みたいなところですか?
澤本:原稿だけじゃなく演出がうまいんだよね。つまり、この女の子をもってきたキャスティングとかもうまいし、拾い方がうまいもんね。
権八:そうですね。女の子も魅力的だし、ゴクッゴクッて途中でなっちゃんが飲む感じもいいし。商品がこういう子を応援するみずみずしくて、とても良いものに見えるというかね。僕はグランプリにしたかったな。ただ、最後のコピーで「その気持ち、恋かもしれないね」って言うじゃないですか。ここは確かに、賛否が分かれるところなんです。
大谷:入れなくてもよかったんじゃないかと。
権八:誰か言ったんですよね。それでも僕は好きですけどね。
中村:票が割れて、ぎりぎりグランプリには至らなかった。ゴールドですか、これは?
澤本:ゴールドでしたね。
中村:ゴールドが「なっちゃん」で、はたしてグランプリに決まった作品はどんな作品だったのでしょうか。グランプリ決定の瞬間と、グランプリになった受賞CMを続けて聞いてもらいましょう。
ACC CMフェスティバル「ラジオCM部門」の審査会音声より
男性:はい、じゃあ決まり。脚軽ブラック(周囲の声:おーっ、きた!)、なっちゃん(おーっ、面白い)、脚軽ブラック(うぉー、えー、すげー、まさかの)、Beer-lingual(あぁ、正統派)、Beer-lingual(おぉー)、ファーストブランド(おぉー)、なっちゃん(すげー)、なっちゃん(おぉーー! いいね)、Beer-lingual(おぉー)、Beer-lingual(おぉーー! 納得、拍手)。
2015年ACC グランプリ受賞作
サントリーホールディングス サントリービール Beer-lingual 80秒
男性レポーター:外国人の旅行者に、居酒屋が人気だそうです。 そこで、日本語がわからなくても、 簡単に生ビールを注文できる方法をつくりました。 では、試してみましょう。
まずはジョンさん、英語で次のフレーズ 「息子が母にくってかかった。“俺のように野蛮でガサツになれ”」と 言ってみてください。
ジョン:Son tore in on mama, “Be rude and crude as I.”
男性レポーター:「サントリーの生ビールください」と聞こえますよね?
お次は、メイさん。 「山の上で、牛が泣きながら猫を振り回している」を中国語で。
メイ:山头里,牛拿猫哭着甩
男性レポーター:続いて、ソフィーさん。 「あなたのベッドがないと、私の愛人は怒ってあなたを襲うでしょう」をフランス語で。
ソフィー:Sans ton lit, mon amant belliqueux t’assaille.
男性レポーター:こちらのタナットさんには、「ライオンは鳥に餌をあげていたが、あまりに美味しそうだったので、 思わず飛びついてしまった」をタイ語で。
タナット:สิงโตเลี้ยงนก น่าหม ่า กระโดดใส่
男性レポーター:最後はホセさん。 「サイのサンドロには、そこではお尻しか見えない」をスペイン語で。
ホセ:SANDRO EL RINO NA’ MA’ VE CULOS AHÍ
男性レポーター:日本語にしか聞こえませんね!
SE:シュワ~(ビールのシズル音)
男性レポーター:サントリー ビール お酒は二十歳をすぎてから。
澤本:これがグランプリを獲りましたね。
中村:いや~、面白いですね。第55回ACC CMフェスティバル ラジオCM部門のグランプリはこのサントリーホールディングスのサントリービール。題名は「Beer-lingual」。