「公式サイトで視聴の習慣を」民放5社のテレビポータル「TVer」が始動

在京民放5社(日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョン)は26日、テレビ番組を広告付で無料動画配信するサービス「TVer(ティーバー)」を開始した。対象となるのは放送中のドラマやバラエティで、放送終了後から次回の放送までの約1週間、各局10~15番組ほど配信する。全局連携テレビ情報アプリ「ハミテレ」に掲載されている情報も提供することで、番組関連の話題も網羅する総合テレビサイトとして位置付けた。

記者会見には各社の若手アナウンサーと公式キャラクターも登場した。

フジとテレ東は別途アプリのダウンロードが必要

「TVer」は在京キー5局が独自で進める見逃しサービスの「共同ポータル」という位置づけで、一部では方針が異なる。例えば、モバイル端末でフジテレビとテレビ東京の番組を視聴するには、各局専用アプリのダウンロードが求められる。テレビ東京の場合は、「TVer」から直接アプリが開き、フジの場合は一度同社の「フジテレビオンデマンド」を経由してアプリで再生する、という手順が必要。

関係者によるとフジテレビは、「視聴者の生年・月や郵便番号のアンケートを求めたり、視聴を分析する指標も独自に用意していたり、やや考え方が異なる」。無料視聴からオンデマンドサービスの会員化につなげる狙いも伺え、「TVer」の背後で各局に温度差があることは否めない。

同日開催された記者発表会に登壇したTBSテレビ常務取締役の河合俊明氏は、5局が共同で取り組む狙いについて「番組がどこの局のものなのかは視聴者からは分かりにくい。5局でまとまることで、利便性があると考える」とコメント。「『TVer』によって、違法サイトでなく公式サイトで視聴してもらう習慣をつくりたい」と語った。


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