先生!メディアや代理店にはどんな人が就職できますか?
もしも学生が、メディアや代理店の社員の人たちのことを、めちゃくちゃ「クリエイティブな人」あるいは「ハチャメチャなおもしろい人」ばかりだと本気で思っていたとしたら、その点は考え直してもらいたい。
まずはごく「普通」に社会人としてよく仕事ができる人。人の話をちゃんと聞ける人。相手から、「この人となら仕事したい」と思われる人。自分の都合で人を長い時間待たせたり、自分だけ楽をしたり、人に迷惑かけて自分がサボったりしない人。そんな人がいたら、すぐ仕事から干される……。
メディアや代理店の世界で勤めたいと思うなら、ごく普通にちゃんとした人であることがまず一番の「近道」だが、もちろん、どの世界にも例外な人は多くいる。
その上で、その人ならではの「独創性」(インパクトとかあるアレです)やら、その人にしかできない「排他性」(ジミだけどコツコツ続ける力とか他人がマネできないアレです)やら、その人だけが認められている世界を持っている(コネとか親の「七光り」とかも利用価値があるならばそれも「実力」のうちです)とか、そうした属人的な「付加価値」のある人(「武器」を持つ人)が成功していることが多いと思う。
前回、「芸術大学卒は武器になる」というようなタイトルでコラムを書いたら、「具体的にどう武器になるんですか?」というような声が一部あったので、さらに細かく上記のように「近道」を答えた。あくまでこれは私の意見なので、多くの他の方の意見も参考にしてほしい。
もっとも、業界に「入るため」の手法の話と、入ってから「成功する」かどうかの話はまったく別物。ただ、「入らない」ことには成功もできないので、まずは「入ること」を目指すと良い。
メディアや代理店には「怖い」人が多いですか?
きょうはこれから山形県司法書士会をゼミ生らと訪問して、企画の最終提案を行う。ここで内容にOKをいただくと、これまでの企画段階から、一歩進んだ実施段階へと進む。企画構想学科の学生たちは、ゼミや演習での実践経験を通じて様々なことを学んでいる。一般的なPR会社や代理店が行う活動も実践する。
話は変わる。学生はなぜ、メディアや代理店の人のことを「怖い」と思うのだろう。正直私にはよくわからない。いつも忙しそうだから、カリカリしているように思われるのか?私自身がそう見えてしまうのか??
少なくとも私の周りには「怖い人」はいない(ただし見た目は別)。
と……ここまで山形新幹線内で原稿を書いて、私が今感じた違和感はなんだろう?
そうだ、ゼミの学生たちが、今日、この後、司法書士会で提案するはずの大事なプレゼン資料が、まだ私の手元に送られてきていないのです。いったい、こんな時間まで、何をやっとんのだ!!(怒)
幸い、これまでに何度も司法書士会さんと打ち合わせをさせていただいたので、大枠の調整はすでに終わっている。きょうは、内容やスケジュールを精査したより具体的なプランの最終提案を行う日。これまで十分に話し合ってきたことを企画書に落とし込めば良いだけなのだ。
なぜ、その提案書(パワポ)が、私に届かないのだ??(怒)
先生!先生も提案前に焦ることとかありますか?
ゼミ生と私が共有しているLINEグループで、担当学生にプレゼン資料がどうなっているのか確認をした。学生からは「間もなく!」といった感じの、ずいぶんとライトな返事が届いた。
一方、私はこの日は東京発の「つばさ」に乗って山形に向かっているが、ご存知の方も多いと思うが、山形新幹線というのは移動中に長いトンネルが多く、スマホやWi-Fi端末の接続状況が悪い。郡山くらいまでにはファイルが届いていてダウンロードできないと、いつその先、確認できるかどうかわからない。
頼むから早く送ってくれ〜!