宣伝会議サミット2015 Marketing Vision 2020

公開日2015.11.13

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テクノロジーの進化は、消費者の行動、購買の自由度を格段に高めています。だからこそ企業起点ではなく、顧客起点のマーケティングが必要です。

究極的には、企業は一人ひとりのお客さまのニーズに基づくOne to Oneの対応の実現。多岐に渡るお客さまとの接点やモーメントを理解し、カスタマージャーニーを描く。消費者に寄り添ったアプローチなくしては、マーケティングの競争力が保てない状況と言えます。

一方で、顧客起点の思考に立つからこそ、逆に必要とされるのが、「ブランドとしての意志」。テクノロジーの活用によって高められる、カスタマーエクスペリエンスの質の向上では、いつの日か、その「体験」自体がコモディティ化していきかねません。オリジナルの「カスタマーエクスペリエンス」とは何か？を追求していくことが必要です。

そこで、2015年の「宣伝会議サミット」は、マーケティングの概念が浸透し、その実行を支援するテクノロジーも進化している今だからこそ、あえて戦略の前にある「ブランドとしての意志」、「ブランディング戦略」にフォーカスを当て、講演などを通じた情報発信をします。ぜひご来場ください。

プログラム

・【B4】

【テーマ】スマホアプリが成熟業界にもたらした可能性

【講演者】
日本交通株式会社　事業開発部長兼無線センター長　濱暢宏氏

【講演内容】
成熟市場と言われるタクシー業界に世界のビッグネーム／ビッグマネーの新規参入が相次いでいる。スマホ向け配車アプリを通じて「移動」を制しようとする動きである。それに立ち向かう87年の老舗タクシー会社、日本交通は、いかにして戦おうとしているのか？需要創造と供給変革を担う責任者が語る。

・【C4】

【テーマ】全社的販売戦略のためのイーコマース活用

【講演者】
Tempur Sealy Japan Ltd.　マーケティング＆デジタル本部　本部長　尾澤恭子氏

【講演内容】
消費者が店頭に足を運ぶときには、事前にネットでの調査を済ませ、すでにどのメーカーの何を買う、と心に決めている状態が多い昨今。どの店に何を買いに行くか、という選択肢として勝ち残るには、メーカーイーコマースサイトが非常に需要な役割を果たしますが、一方で、社内の他営業部や取引先小売店からの理解が得づらく、思うように活動ができない。そんなジレンマを克服すべく、メーカーイーコマースサイトで収集した情報の分析結果を店頭販促や戦略に役立て、全社的なシナジーにつなげる取り組みをご紹介します。

・【E7】

【テーマ】「うまい、やすい、はやい、けんこう」をデジタルで構築する

【講演者】
株式会社吉野家　企画本部　宣伝企画　部長　田中安人氏

【講演内容】
「気がついたら、吉野家にいる」――。そんな環境をつくるチャレンジの1つとして、ビジョンを掲げ様々なマーケティング戦略に取り組んでいます。伝統は革新の連続であり、継承すべきモノを継承し、変えるモノは見極めて変えていく。これが、吉野家の基本姿勢です。創業の頃、築地1号店では生鮮市場の舌の肥えた職人さんを相手に、店長はすべてのお客様のお好みを覚えて迅速に対応しました。このような伝統を最新テクノロジーでさらに進化させていきます。

・【E10】

【テーマ】新しい農のクリエイトに向けたヤンマーの挑戦

【講演者】
ヤンマー株式会社　アグリ事業本部　経営企画部ブランドマーケティンググループ　部長　三原真紀子氏

【講演内容】
2012年に創業100年を迎えたヤンマーは、次の100年に向かって、ブランドのプレミアム化を目指し、企業イメージを大きく変えて来た。お客様の期待を越える価値を提供したい。お客様がまだ気づいていないニーズに応えていきたい。だからもっと農業を楽しく、かっこよくしたい。そんな思いを形にしたのがデザイン性にもこだわった農業機械、ブランドを発信し続ける販社拠点、お客様とのタッチポイントを一つ一つ見直した試乗会。既存の業界慣習やイメージを打ち壊すマーケティングアプローチの実践をご紹介します。

【F1】

【テーマ】「デザイン思考×マーケティング・アナリティクス」で挑む新たなイノベーション

【講演者】
ソニー銀行株式会社　営業統括部長　髙木文隆氏

【講演内容】
2001年、旧態依然とした金融業界で新たな企業理念とビジョンを掲げたソニー銀行が、インターネット×リテール金融の分野で取り組んできたイノベーションと陥ったジレンマ。新たなイノベーションに挑むため「デザイン思考×マーケティング・アナリティクス」の取り組みを強化。外部データを活用した顧客理解の深化に始まる顧客起点で一貫したマーケティング戦略の構築と実践、今後の課題について紹介します。