テレビとネット、どっちが頭悪くなりますか?
以下はすべて私の推測によるものだ。
私の世代(1970年生まれ)は良くも悪くもテレビを視て育った。「テレビに育てられた」と言ってもおかしくないくらい、子どものころからよくテレビを視た。「そんなにドリフばかり視てると『バカ』になる」と、毎週土曜の夜8時に母から怒られた。それでもドリフを見続けて育った。幸い母が恐れたほどは「バカ」には育たなかった。テレビは良くも悪くも「知りたくない情報」(ムダな情報)も情報として伝わってくる。『ザ・ベストテン』も視た。ワイドショーも視た。久米宏(さん)の『ニュースステーション』も視た。
時に「興味のないニュース」だったり「興味のない商品広告」だったり、歌番組の中には自分は興味のない歌手が出てくることもある。次に出てくる好きな歌手を待って視聴を続ける(あるいはトイレタイムにして息抜きする)。それが普通だった。
大学生時代、書籍によく触れたが、書籍を読むのに疲れると(飽きると)「テレビ」に接触した。良くも悪くも、あらゆるマス・コミュニケーション(CMなど)にも接した。
今ではテレビに必ずしも接しなくても「暇つぶし」が十分できる。パソコン、スマホ、タブレット端末やゲーム機、SNSなどの普及により、便利な時代になった。
そして何より「見たいもの(コンテンツ)」だけを検索するなど、能動的にコンテンツを選択できるようになった(子どものころの私は、ドリフを視るのを土曜の8時まで我慢して、チャンネルを父や妹に取られないように、直前の「クイズダービー」から視ていたが、今ではあまりその必要はなくなった)。メディア接触が「個」の単位になった。
もっとも、仮にメルマガやスマホへのプッシュ(通知)でコンテンツ情報を「お知らせ」されても、興味なければスルーするだけだ。何度プッシュ型で情報が届けられても、あまり意味(効果)はない。
と…ここまで「テレビ」について考えたところで、違和感があるのはなぜなのだろう?今ひとつ私の思考に「リアリティ」がない。想像に現実感がないのだ。
というわけで、まだまだこの話は続く。次回は、「8.5時限目」として学生のメディアやコンテンツや接触について、実態を知るべくリアルなインタビューをお届けしたいと思う。