Resilience——生き残るのは、本質を徹底的に追求したビジネスのみ

The Huffington Post Redesign

イベント初日を迎えた9月28日、B.B. Kingで行われた一コマ目から感動した。ハフィントンポストCEOのJared Grusd氏が登壇した同セッションでは、2016年の、ハフィントンポストの大変革の予告があったのだ。

ニュースとの付き合い方が変わり、生活者はニュースとエンゲージするようになった。ハフィントンポストは、さまざまな機能を追加したり、海外展開を続けて成長してきているが、プラットフォームとしては付け足しで、大きく変わっていないらしい。それを、次の10年に向けたシステムに一新するのだという。なるほど、プラットフォームはさまざまなものが載る場で、システムは全てがつながり、機能し合うものだ。ワクワクした。

今まではコンテンツをつくり、それをより多くのオーディエンスへ届けようとリーチしていたが、これからは生活者の生活とシームレスにつながるという。モバイルは言わずもがな、あらゆる接点において、生活者とコンテンツとのエンゲージメントを起こす。例えば、生活者の動線によって、同じ記事でも表現を変えるというのだ。

ニュースが起きた直後にキーワードで検索し、接点を持った生活者には速報的な記事。キーワードでニュース検索をし、接点を持った生活者にはフラットに概要を説明した記事。ソーシャルメディアから検索した生活者には関連ネタまとめ……いったように表現を変える。それぞれの記事を書き、編集するのは人間。動線によって記事を出し分け、マネタイズさせるのはシステムになるという。

コンテンツが載るプラットフォームではなく、コンテンツをつくる媒体社だからこそ、できるビジネス。ハフィントンポストとして変わらない本質は、「情報コンテンツを社会に伝え、楽しませ、インスパイアし、力づけること」なのだ。

次ページ 「Enduring Stories: A (Big) Bird’s Eye View」へ続く

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