スマートフォン広告やインターネット広告のシェア国内No.1の実績を持つサイバーエージェント。なかでもインターネット広告事業本部クリエイティブ・テクノロジー局は先進的な技術と体験を融合した手法に定評がある。
デジタルはアイデアを飛躍するためのツール
コミュニケーションの総合的なプランニングは、従来のマスメディア中心の流れから、デジタルの要素を加えた多角的な展開へと少しずつ変容している。時流を先取りし、クリエイティブ・テクノロジー局はデジタルと掛け合わせることで、記憶に残るブランド体験を提供し、ヒト・モノ・コトを動かす新しいコミュニケーションを創り出している。
「『マスメディア主導ではない広告、従来型の広告とは異質の広告をつくりたい』とクライアント企業からの要望も増えています。マスメディア至上というリテラシーも変わってきました。生活者との接点が多様化している今、広告は広告、イベントはイベントと縦割りではなくデジタルによってそれらを束ね、相乗効果や新しい価値を提案していきたい」と局長兼プランニングディレクターの二宮功太さんは話す。
デジタルは確実にイノベーションを起こす技術ではあるけれど、デジタルを中心に物事を考えてばかりだと、表現の幅は先細ってしまう。デジタルはアイデアを飛躍するためのツールのような存在であって、それ自体は主役になるものではない。
クライアントが抱える課題の本質を掴み、最適解を導き出すことを優先的に考えるべきであるという。同局の強みの一つは、デジタルセントリックな発想だ。デジタルとフィジカルの領域を軽やかに行き来することで多様かつ柔軟な企画を生み出すことができる。
「最近では、スマートフォンを利用したブランド体験オリエンテーションを街で実施しました。画面に表示した場所へ実際に行ってもらい、そこでアクションをするゲーム性の高い企画です。アドテクを絡めたデータのフィードバックなど、デジタルとアクション(行動)を融合させることで、虚構ではなく実体験としてブランドを深く理解してもらうきかっけにつなげることができました」と同局の中橋敦さんは話す。
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