借金をして溜まり場をつくったら知らない人まで・・・
西野:僕、長崎にハマってるんですよ。
澤本:僕は長崎出身です。
西野:あ、長崎ですか? 最近、時間があれば長崎に行くんですけど、史跡料亭「花月」に行ったんですよ。そこは溜まり場だったんですね。
澤本:志士たちの。
西野:溜まり場っていいなと思って。情報交換ができるのと、いきなりこれをやろうぜってなったときにトップダウンでバッとできて、動きが早いという。溜まり場はいいぞと思って、ルネッサンスと言うんですか? あの芸術運動みたいなもの。
権八:中世ヨーロッパの。
澤本:サロン的なものですよね。
西野:サロンです、サロン!
権八:アンディ・ウォーホルのThe Factoryなんかもサロンでしたよね。
西野:これだと思って。溜まり場をつくったら面白くなると思って、家を買ったんですよ。
権八:長崎に?
西野:いや、東京に。家をまず買って、でっかいリビングをぶち抜いて、酒を大量に置いて、みんながここでしゃべれるようにしようと。僕は、隅のほうの作業場にだいたいいるんですけど。家に帰ったら、リビングで映画監督やアニメーション監督、起業家の方たちが僕がいなくても飲んでるんですよ。
澤本:いいですね。
西野:僕が作業部屋から出て行って、ちょっと思いついたからこれしたいと言ったら、みんながこうしよう、俺はこれするみたいにバッといくので。
澤本:僕らもこういう仕事をしていて、一番仕事が動くときって友達なんですよ。
西野:そうですよね!
澤本:知り合った人、友達。今日も知り合ったとすると、これで何か動くんじゃないかという期待もあるし。それを自分でつくっちゃっているわけですね。
西野:まず場所をつくったらいいやと思って。借金してつくっちゃったんですよ。
澤本:そこに溜まり場があるという告知はどうしているんですか? 知り合いの知り合いに来てねと?
西野: 20人ぐらいで飲んでいたら、誰かがツイッターで上げて、バーッと広まるので。どうやらあそこに集まっているらしいと。だからセキュリティは最悪ですよ。全然知らない奴がいるから。
一同:笑
権八:それは一軒家?
西野:超無理して広いマンションを買いました。築20年ぐらいの。ごっそりリフォームして、おしゃれにして、みんなが写真を撮りたくなるようにしたら、溜まり場に集まってくる人が増えるんじゃないかと。それで買っちゃったので来てくださいね。
澤本:本当に行っていいですか?
西野:来てください!