コンセプト
書き心地や、書き味の良さを追い求めたMD用紙は、1960年代手帳のために開発した純日本製。その紙が持つ本来の魅力をそのまま活かした『MDノート』は2008年に誕生。根強いリピーターに親しまれている。
万年筆のインクによる裏抜けやにじみにくい高い筆記特性はもとより、目に優しいクリーム色の用紙*と、使い心地の良さにこだわったフラットに開く製本。自由な発想で思いつくままにラフスケッチやデザイン構想、アイデアを書き記すのに適している。素材の良さを生かしたシンプルなデザインは、使い込むほどに持つ人の個性が表われていく。
*開発当時はホワイトのみ展開。MD用紙(クリーム)は2006年に誕生。
紙のこだわり
スペックデータに基づいた生産は本来紙の質を左右するものではないが、紙は繊細で生もの。温度や湿度、環境の変化など色々な条件でクオリティに差が出てしまうことがある。そのため、ほとんどの製造工程は機械化しているが、最終的なチェックは抄造の度に人の手で行い品質を保持している。
厚さ、重さ、色の検査からはじまり、最も時間をかけるのが筆記性のチェック。あらゆる種類の筆記具を集め、インクのにじみ具合、乾きやすさ、裏抜けの有無、すべり具合、ひっかかり具合といった書き味や肌触り、風合いなどの質感まで厳しく検査している。
つくりのこだわり
紙そのものの魅力とつくりのこだわりを表現するために、あえて表紙を排除。背には、普段表紙やカバーに隠れて見ることのない補強テープの寒冷紗(かんれいしゃ)がむき出しに。表紙のないことがデザインであり、それが個性となっている。
製本は“糸かがり”と呼ばれる、16ページに折られた紙の束を糸でかがる製法で作った。フラットに開き、丈夫。主に手帳や日記などに用いられ、ノートに採用することは稀なこの製法は書き心地を追求する用紙と抜群の相性となっている。
問い合わせ
株式会社デザインフィル ミドリカンパニー
URL:https://www.midori-japan.co.jp/md/