短期間でユーザーから支持を得ることができた理由
――「MINE」はどのような特徴を持ったメディアですか?
オリジナルの動画コンテンツを紹介する「ライフスタイル動画マガジン」です。ユニセックスなデザインで、ユーザーの約9割が女性で残りの1割が男性。また、25歳から34歳が半数と、若い世代が中心に見ています。ファッションを中心に、ビューティ、フード、フィットネスなど、その年代のユーザーが関心を持つ切り口のコンテンツのほか、そのときに話題を集めている著名人のインタビューなどもあります。
記事のデザインはファーストビューに動画があり、その下に動画を解説する文章があるというつくりです。動画を見て関心を持ったユーザーが、文章を読むという流れになります。
――「MINE」を始めた狙いを教えてください。
私たち3Minuteはインフルエンサーをマネジメントする事業と、動画をつくるコンテンツ事業を行っています。マネジメントしているインフルエンサーが登場する動画を自分たちでつくり、その動画をさまざまなメディアを通じて発信していく、またはクライアント企業のオウンドメディアで紹介するといったビジネスです。
ただ、制作した動画をYouTubeやInstagramなどの様々なSNSに掲載しても、読者がそのメディアの属性に左右されてしまうという課題がありました。例えば、日本ではYouTubeは10代前半のユーザーが見ていることも多く、ファッション感度の高い人にだけ効率よくリーチさせることは難しいと感じていました。
そこで自分たちがつくった動画を、自分たちが作り上げた世界観のメディアに載せられれば、これまでのマネジメント事業とコンテンツ事業の底上げができる事業になるのではと考えました。
――9月に正式オープンと約3カ月で40万MAUという数値は驚異的です。これだけの短期間でユーザーから支持を得ることができた理由はどこにあるのですか?
一番の要因は、すべてのコンテンツがオリジナルで制作されたもので、その質が高い点にあると思っています。私たちは“オリジナル”ということにこだわっていて、動画を全て内製しています。自分たちで企画から撮影、編集すべてを行い、登場人物もアサインするケースが多いです。制作する動画の数は、月間数百本にものぼります。
内製していることで、撮影から掲載までの期間を短縮させることができます。例えば、イベントのレポート記事も撮影後すぐに編集してその日中に公開するようにしており、ユーザーがリアルタイムに近い感覚でコンテンツを楽しめます。
12月16日に動画マガジンアプリ「MINE TV」(iPhone/Android)をリリースしました。このアプリのリリースでさらにユーザー数を加速させ、来年中に目標MAUは1000万人を達成、外部のメディアも含めると1億インプレッションを目指しています。
――広告もすでに好調と聞いています。どのようなメニューがあるのですか?
トップをジャックするような画面サイズで動画や静止画を表示できるディスプレイ広告も人気ですが、最近増えているのが「タイアップコンテンツ」です。私たちがオリジナル動画の制作を行い、その動画をMINEの広告枠で見せていくというメニューになります。こだわっているのは、動画広告をいかにリッチに見せられるかということ。画面に大きく表示させるだけでなく、広告主の意向に沿いながらMINEの世界観で動画をつくっています。もちろんPR表記もしています。
特に、最近ではラグジュアリーブランドとの試みが増えています。動画の撮影から編集まで一貫して私たちで行い、動画をアップします。
ある事例では、イベントの来場促進が目的でした。それもイベント前日に行われるプレス向け内覧会を撮影し、その3時間後に公開するという企画です。内製しているからこそ即時性がある企画にもすぐに対応できます。一般の方がどれだけイベントに来てくれるかということがKPIでしたが、たくさん方に来場してもらえたと聞いています。
――イベントでの活用が効果的ということですか?
もちろん相性はいいです。ただ、イベント以外の活用もたくさんあります。今、あるブランドのリブランディングを目的にしたカタログのメイキング映像を撮影しています。これから発売される商品のワクワク感を伝えつつ、普段見ることができないシーンを紹介することで、完成したカタログにも関心を持ってもらうことが狙いです。
単純な商品にスポットを当てた動画も制作できますが、それだけではなく、よりユーザーに注目され、クライアントの目的を達成できるようなコンテンツにしています。もともとマネジメント事業をしていますので、ターゲットのライフスタイルにフィットするインフルエンサーをアサインできるところも私たちの強みです。
あとは、制作した動画をMINEだけでなく自社のオウンドメディアで積極的に使ってくださいという話もしています。店舗を持っているお客様だったらデジタルサイネージにも使えますし、動画をつくればさまざまな場で活用できますよね。
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動画マガジンアプリ「MINE TV」
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