試乗イベント盛況「スポーツサイクル」トップシェア企業の販促視点

大規模試乗イベントを主催約70社のメーカーなどが出店

スポーツバイクデモ
6000人の来場者を集める大規模試乗イベント。メーカーなどが約70社出展する。イベント運営は、可能な限り外注はせずに自社のスタッフで行う。

同社が実施しているイベントの中でも大規模なものが、埼玉と大阪で毎年開催している「スポーツバイクデモ」だ。約70社のスポーツサイクルのメーカーや関連企業が出展し、最新の商品を展示。来場者は気軽に試乗でき、気に入ればその場で購入もできる。大阪会場は約3000人、埼玉会場は約6000人のスポーツサイクルファンが集まった。

「高額な商品が多いスポーツサイクルは、気軽に試乗できる機会が意外と少ないということがありました。また、スポーツサイクルイベントはほかでも開催されていますが、購入できないイベントも多い中、会場で購入できるため来場者から好評です」(ワイ・インターナショナル 会長 伊藤孝彦氏)

このイベントでは、本格的に走りたいスポーツサイクルファンに向けた「4時間耐久レース」も実施。“走り”に関心のあるファンからは人気のプログラムで、エントリー開始後わずか1週間ほどで参加枠がほとんど埋まってしまうという。伊藤氏も出展企業の社長らとチームを組んでレースに参加。一般参加者に混じりながら、レースを走っている。

トライアスロンアカデミー
千葉県の南房総で毎年開催。スポーツサイクルやウエアなどはワイ・インターナショナル側が用意。気軽にトライアスロンを体験できる。参加者の満足度も高い。

また、2015年5月に千葉の南房総で、1泊2日の「トライアスロンアカデミー」を開催した。スポーツを楽しんでいる人たちの中には、トライアスロンに関心を持つ人が少なくない。しかし、練習したり競技大会に参加するには準備が必要で、初心者にはハードルが高い面があった。

そこで、ワイ・インターナショナル側でスポーツサイクルやウエアなど必要なものを用意し参加者にレンタル。ほかにも機材類は、実際のトライアスロンレースで使用するのと同じものを使い、競技大会と同じ環境でトライアスロンを気軽に体験してもらおうという企画だ。

次ページ 「店舗を1日休業し全社員がイベントに参加」へ続く

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