【実録・山形の大学生】先生!東京に就職すると「消耗」するって本当ですか?

人がたくさんいる東京は怖いらしい

井苅:私は山形にはそんなに怖いことがないから好き。

原田:私のお母さんもよく言う。

相川:自然災害とかも割と少ないし。台風とかもあまりこない。犯罪も少ないし。

井苅:東京行って怖い思いしかしてないからだと思う。

相川原田:それはある。

相川:一人で歩けない気がする。

原田:毎日誰か殺されてるんじゃないかって思う。

石橋:それは何で思うの?

原田:ニュースとかで、女子大生が殺されましたとかあると、山形ってそういうのないし。

井苅:なんかめっちゃ安心してる。

相川:安心というのもあるけど、あと嫌な人がいない。

石橋:それは、山形の人が優しいからだと思うけど、話しかけられたときに無視するとか、突き放すような選択肢はないの?

原田:話しかけられたらでしょ?山形でだったら、だれとでも喋るよ。でも都会に行ったら話しかけられても完全にシカト。

石橋:なんで?

3人:怖いから。

石橋:何が怖いの。

原田:しゃべったら終わりだ。そこで仲良くなって変なところに連れて行かれたら困るし。(笑)

相川:変なこと考えている人とか多そう。

原田:いい情報が集まっているだけに、悪い人とかも多そう。

井苅:あと、しゃべると田舎者だって分かっちゃうからね。

原田:完全に東京の人って方言をバカにしているっていうイメージがある。

石橋:これまた聞きたかったんですよ。東京とか都会をどこか敵視する理由はなんですか。

井苅:敵視なんてしてない。

石橋:

原田:人がいっぱいいて怖いだけ。(笑)

相川:だから普段はあまり行こうとも思わない。あんまり。

石橋:人がいっぱいいるところが嫌いなんですね。

原田:山形は人少ないから。

井苅:人酔いする。

原田:多分山形の人で人酔いする人って結構いるかも。

石橋:そこの違いって大きいよね。東京に住んでる人って人がたくさんいるのが当たり前で、人ごみはみんな嫌に決まっているんだけど。人ごみが当たり前なんだよね。満員電車とか毎日だし。

相川:満員電車もイヤだし。だったら車で普通に出かけるほうが…

原田:それ大きい。車持っているからかもしれない。私車持ってないから。

石橋:多分ここが違うわ。私も車を持ってないから、持ったことも考えられないし、やっぱ電車で通うのが当たり前で、電車で歩いて行くっていうのが当たり前だから。車のあるなしによって、生活が全然違うの面白いね。

石橋:地方に移住する若い人とかどう思う?そういうブログ書いている人もいるんだけど。東京を離れて地方で生活をしたがる人。

原田:ウェルカムです。たとえば移住先が山形だとしたら、山形のこと知ってほしいなって思いますし、逆に東京と山形の違いを教えてほしい。

相川:やっぱり、こっちにしかない魅力ってのも感じてもらえるんだろうなって思う。全然ウェルカムです。ウェルカムっていうかあんまり気にしない。あんまり興味ないっていうか。普通に、じゃあ一緒に過ごそうかくらいですね。特に気にしない。(笑)

地元に居続けることが「地元」と「東京」の対立軸を生む

今回、改めて4人の学生の声を聞いて思っていた以上に「地元」を愛しているという思いが強いことを再確認した。これは必ずしも山形県の出身者に限らず、他の都道府県の出身者にも言えることだろう。

ひとつ気になったのは、私は大学を卒業して就職するまでの間に、父の転勤なども含めると、東京、神奈川、新潟、京都と4つの地域で過ごした。どこの街にも良い所、悪い所があり相対的なものだということが感覚的に分かるのだが、東京であれ山形であれ、1つの地域でしか生活したことがない場合は、どうしても地元と東京、あるいは地元とその他の地域という対立軸でライフスタイルを見がちになる。

そういう意味では、山形以外の他の都道府県から、あえて山形などの地方の大学で学ぶ機会を持つことなども、選択肢の一つとして面白いのかもしれない。

最後に、企画構想学科の学生には、メディアや広告代理店などに興味を持ち、将来、山形や自分の出身地などの魅力をPRしたいと思っている者も多い。もちろん、そのための企画やイベントなどにアイデアを絞ることも大切だ。だが、それ以上に、最高の「コンテンツ」は自分たち自身。

ヘタな「PR企画」よりも、よっぽどリアルに、今の山形(地元)の魅力について情報発信という「実践」をさせていただけたと思う。

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片岡英彦(東京片岡英彦事務所 代表/東北芸術工科大学 企画構想学科 准教授・広報部長)
片岡英彦(東京片岡英彦事務所 代表/東北芸術工科大学 企画構想学科 准教授・広報部長)

1970年9月6日東京生まれ神奈川育ち。京都大学卒業後、日本テレビ入社。
報道記者、宣伝プロデューサーを経て、2001年アップルコンピュータ株式会社のコミュニケーションマネージャーに。後に、MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長、株式会社ミクシィのエグゼクティブプロデューサーを経て、2011年「片岡英彦事務所」を設立。企業のマーケティング支援の他「日本を明るくする」プロジェクトに参加。同年フランス・パリに本部を持つ国際NGO「世界の医療団」の広報責任者に。
2014年より「東京ウーマン」「プロフェッショナル談」編集長。Adobe(アドビ システムズ株式会社)の学生向けSNS施策の立案、日本テレビグループのLIFE VIDEO社の広報プロデューサー、iPhone5(au)戦略PRプロデューサー等を務める。2015年東北芸術工科大学デザイン工学科企画構想学科 准教授/広報部長

片岡英彦(東京片岡英彦事務所 代表/東北芸術工科大学 企画構想学科 准教授・広報部長)

1970年9月6日東京生まれ神奈川育ち。京都大学卒業後、日本テレビ入社。
報道記者、宣伝プロデューサーを経て、2001年アップルコンピュータ株式会社のコミュニケーションマネージャーに。後に、MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長、株式会社ミクシィのエグゼクティブプロデューサーを経て、2011年「片岡英彦事務所」を設立。企業のマーケティング支援の他「日本を明るくする」プロジェクトに参加。同年フランス・パリに本部を持つ国際NGO「世界の医療団」の広報責任者に。
2014年より「東京ウーマン」「プロフェッショナル談」編集長。Adobe(アドビ システムズ株式会社)の学生向けSNS施策の立案、日本テレビグループのLIFE VIDEO社の広報プロデューサー、iPhone5(au)戦略PRプロデューサー等を務める。2015年東北芸術工科大学デザイン工学科企画構想学科 准教授/広報部長

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